【ユーロ】オランダ16年ぶり8強!ガクポ弾丸先制点&ライン際の魔術師アシスト、マレンも2得点
<欧州選手権(ユーロ2024):ルーマニア0-3オランダ>◇2日(日本時間3日)◇決勝トーナメント1回戦◇ミュンヘン 【写真】ピッチに乱入したサポーター オランダ(7位)がルーマニア(同47位)を3-0で下し、16年ぶりの8強入りを決めた。 FWコーディ・ガクポ(25=リバプール)が1得点1アシスト、途中出場のFWドニエル・マレン(25=ドルトムント)が2得点した。 ガクポの強烈なシュートで均衡を破った。前半20分、左サイドからドリブルを仕掛け、中へカットインすると右足を鋭く振り抜く。ニアサイドを突き破る強烈な一撃でルーマニアGKニツァのセーブを許さなかった。 主導権を握ったオランダは同26分にCKからDFデフライが頭でゴールを狙うがわずか右に外れる。 後半13分にもCKからDFファンダイクがヘディングシュートを放つが、セーブされる。 さらに同18分にも左CKが逆サイドへ流れたところ、右サイドからクロスボールから最後はゴール前でガクポが押し込むが、これはオフサイドでノーゴール。押し込みながら追加点を奪うことはできなかった。 しかし後半38分、頼りになるガクポが巧みなドリブルでゴールを演出した。左サイドから相手選手と競り合いながら、ゴールライン際での抜けだしを試みる。ライン上を転がるボールを巧みにコントロールし、アウトオブボールとなる寸前のところで右足アウトサイドで折り返し。ゴール前のマレンが右足で押し込み、2-0とした。 ワールドカップ(W杯)カタール大会で日本代表がスペインを下した際の「三笘の1ミリ」を想起させる、魔術師的なプレーというべきライン際ギリギリからのアシストだった。 さらにアディショナルタイムの後半48分、自陣からのカウンターでマレンが左サイドを一気にドリブルで持ち上がり、最後は縦から急激な右への横転換で相手選手2人の間を突き抜けて右足でゴール。3-0。24年ぶりの決勝トーナメント進出で意気上がるルーマニアを退け、伝統のオレンジが準々決勝へと駒を進めた。 マンオブザマッチに輝いたガクポは会見で「総じていいゲームだった。タフな相手だと理解していたので、闘う準備はできていた。スタジアムのファンの素晴らしい雰囲気が後押ししてくれた。我々はゴールを決める必要があったし、それを実行できた」。 そして16年ぶりとなる8強進出へと導き、「自分たちは今ここにいて、素晴らしい思い出を作ろうとしている。今日は“スモール・ステートメント(声明文)”を作ることが大事だった」と粋にコメントした。