TVアニメ『暗殺教室』10周年記念ビジュアル

毎年多くの話題作が誕生するTVアニメ作品。一方で、2025年に10周年、15周年、20周年……と記念すべき周年に突入した過去の名作アニメを振り返ってみるのもオススメだ。 【フォト】まだ見たことのないアニメはあった？過去に放送された名作をまとめてチェック！ 本稿では、10周年、15周年、20周年の各周年ごとに3作品ずつ厳選した、9本のアニメをまるっとお届け！ アクション、学園モノ、お仕事、ラブコメとジャンルも豊富に紹介していく。 当時の放送時期やあらすじ、 原作情報を見て、気になる作品を2025年最初の“イッキ見アニメ”にしてみてはいかがだろうか。 『暗殺教室』10周年プロジェクトも始動！4月からは再放送も 『暗殺教室』は、「週刊少年ジャンプ」にて2012年から2016年まで連載され、コミックの累計発行部数は2700万部を超えている松井優征によるマンガ。連載終了してからも、今なお多くのファンを虜にし続けている人気作だ。 椚ヶ丘中学校の落ちこぼれクラスである3年E組こと、「エンドのE組」に担任として赴任した「殺せんせー」が主要人物。殺せんせーは月を“三日月”に破壊し、地球も破壊予告しているという超生物だ。そんな危険すぎる殺せんせーの暗殺を、成功報酬100億円で委ねられたE組の生徒である潮田渚、赤羽業らをはじめとする多数の生徒と殺せんせーの交流が描かれている。 TVアニメは2015年1月から放送開始。以降2016年7月まで2シーズンに渡ってTVアニメがフジテレビほかにて放送され、2025年で放送から10周年を迎える。 そんな記念すべき周年として、現在はプロジェクト「アニメ『暗殺教室』10周年の時間」が始動。3大アニバーサリー企画が実施されることが発表されており、第1弾企画として2025年4月からアニメ全47話の再放送を控えている。 後日発表となる第2弾と第3弾にも期待したい1年になりそうだ。 『ワンパンマン』“ワンパン”ヒーロー誕生から10周年！ 『ワンパンマン』は、『モブサイコ100』でも知られるONEと『アイシールド21』の村田雄介によるタッグが「となりのヤングジャンプ」にて連載中のマンガだ。原作コミックスのシリーズ累計発行部数は2024年12月時点で3,200万部を突破している。また国内だけでなく海外でも絶大な人気を持つ。 あらゆる敵を一撃で倒す“平熱系最強ヒーロー”サイタマの活躍を描くヒーローアクション作品で、アニメではそんなアクション描写も注目ポイントのひとつ。TVアニメ第1期が2015年10月から放送開始、そして第2期が2019年4月から放送された。 そして長年応援してくれるファンとともに作品をさらに盛り上げるべく、2025年には10周年を記念した「10周年10撃プロジェクト」が展開されていく。10個の企画を繰り出すもので。まず1つ目としてアニメ第3期が2025年内に放送予定であることがわかっている。 記念すべき周年に新作アニメが放送と、さらなるヒーローっぷりを見せていく『ワンパンマン』の今後の展開にぜひ注目していこう。 京アニの超人気シリーズ『響け！ユーフォニアム』放送開始から10周年 『響け！ユーフォニアム』の原作は、武田綾乃による小説。ユーフォニアム奏者の黄前久美子を主人公にした、京都府立北宇治高校の吹奏楽部に入部した高校生たちの青春物語だ。もとは強豪校だったが、落ちぶれてしまった北宇治高校吹奏楽部の成長過程が細かに描かれている。 中学時代の吹奏楽コンクールでの出来事から高坂麗奈との関係に悩む久美子、先輩部員たちが抱える複雑な想いなど、少女たちが本気でぶつかり合っていくリアルな姿が視聴者の胸を打つ。 京都アニメーションが手掛けるアニメシリーズは、2015年4月に第1期が放送開始。人気を博し2016年10月には第2期、2024年4月にはアニメ第3期『響け！ユーフォニアム3』を放送。部長に就任した久美子が悲願の全国大会金賞に向け、高校生活最後の部活動を駆け抜ける物語が紡がれた。 劇場版は2本上映となり、2018年にはスピンオフ作品『リズと青い鳥』も公開されている。 いよいよ2025年には放送から10周年と大台に突入。2025年3月15日・16日には、「10th Anniversary Event」がパシフィコ横浜 国立大ホールにて開催される。出演者は、久美子の1年生編から3年生編までに分かれた3部構成となっており、シリーズ出演キャストが勢揃い。 さらにはTRUEによるライブや、プログレッシブ！ウインド・オーケストラによる演奏が披露される。『響け！ユーフォニアム』シリーズ集大成となる豪華スペシャルイベントだ。 放送から15年、根強いファン多し『デュラララ!!』 『デュラララ!!』は、原作・成田良悟、イラスト担当・ヤスダスズヒトによるライトノベル。個性的なキャラクター設定と奇想天外なストーリー展開で、当時はライトノベル界に衝撃を与えた。 舞台は東京・池袋。そこはさまざまな思惑を腹に抱えた若者たちが集う街でもあった。非日常に憧れる高校生、池袋一強い男、情報屋、闇医者、ストーカー、“首なしライダー” などなど……さまざまな人物が行き交い、事件を起こしたり巻き込まれたりしている日々が描かれる。 平和島静雄と折原臨也などをはじめとした、アクの強すぎる登場人物が織り成す、予測不可能なハイテンション・サスペンスアクションだ。 TVアニメは2010年1月に放送開始。以降は第2期1クール目の『デュラララ!!×2 承』が2015年1月から、第2クール『デュラララ!!×2 転』が2015年7月、そして第3クール『デュラララ!!×2 結』は2016年1月と複数時期にわたり放送された。 アニメ放送スタートより15年経った今もなおグッズ展開が盛んに行われているほど、人気は健在。ねんどろいどフィギュアや描き下ろしイラストグッズが当たるオンラインくじなど、まだまだキャラクター愛が冷めない長年のファンも多いのではないだろうか。 お仕事アニメの鉄板『WORKING!!』放送開始から15周年 『WORKING!!（ワーキング）』は、高津カリノによるマンガが原作。ファミレスバイトコメディとして描かれている。 舞台となるのは、北海道某所に存在するファミリーレストラン「ワグナリア」。主人公・小鳥遊宗太がひょんなことからバイトとして働くことになったこの店は、個性的すぎる店員ばかりが働くファミレスだった。そんな小鳥遊と店員たちが元気に繰り広げていくボケとツッコミが人気を博した。 TVアニメは2010年4月より放送スタート。第2期ではタイトルが『WORKING’!!』となり、2011年10月に放送。そして第3期『WORKING!!!』が2015年7月から放送された。 いわゆる働く様子を描いた“お仕事アニメ”作品として取り上げられることも多く、本作を直接見たことがなくても、名前を聞いたことある方も多いのではないだろうか。お正月をゆったり過ごしながら、働くキャラクターたちを眺めるという斬新な楽しみ方もおすすめしたい。 若木民喜によるラブコメ『神のみぞ知るセカイ』は15周年！ 『神のみぞ知るセカイ』は、「週刊少年サンデー」にて2008年から2014年にわたり連載された、若木民喜によるラブコメディマンガだ。 ギャルゲーならどんな女の子も落とせる“ギャルゲーの天才”でありながら、現実の女の子とは手を繋いだこともないオタク高校生・桂木桂馬。そんな彼が、ひょんなことから契約してしまった悪魔で協力者のエルシィとともに現実の女の子の攻略を目指す物語が描かれている。 ギャルゲーの要素が散りばめられた斬新なストーリーや、多種多様な美少女ヒロインたちが話題を呼んだ。 TVアニメは2010年10月に第1期が放送。その後も人気から第2期『神のみぞ知るセカイII』が2011年4月、第3期『神のみぞ知るセカイ 女神篇』が2013年7月より放送と長きにわたり続いた。 若木民喜といえば、2023年放送のオリジナルTVアニメ『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』も記憶に新しい。そして『結婚するって、本当ですか』も2024年秋アニメとして放送された。この2作品に惹かれたファンは、ぜひ『神のみぞ知るセカイ』もあわせて視聴してみてはいかがだろうか。 「鳥の詩」は国家…アニメ『AIR』で涙したあの日から20年 『AIR』は、ビジュアルアーツのゲームブランド「Key」が手掛ける恋愛アドベンチャーゲーム。少年と少女の恋愛模様にフィーチャーし、その中で繰り広げられる感動シナリオが“泣きゲー”として大きな話題に。いまなおニンテンドースイッチ向けに移植されるなど、長く愛される大ヒット作品としても有名だ。 そんな泣きゲーを原作としたTVアニメは、京都アニメーション制作で2005年1月から放送開始。人形を操る青年・国崎往人を主人公とし、神尾観鈴や遠野美凪、霧島佳乃といったヒロインたちとのひと夏の交流が描かれた。 ゲーム版から引き続き主題歌「鳥の詩」がオープニングとして採用されており、その壮大かつ切ない曲調や歌詞は絶大な人気を誇る。ファンからは「国家」と呼ばれるといった背景もある。 2025年の夏は、記念すべき20周年のアニメ『AIR』を視聴し、エモーショナルな感情に浸ってみたい。 “炎髪灼眼”の少女に惹かれた人も多いハズ！『灼眼のシャナ』は放送20周年 アニメ『灼眼のシャナ』は、高橋弥七郎によるライトノベルが原作だ。担当イラストレーターは『涼宮ハルヒ』シリーズでも知られるいとうのいぢ。 物語は平凡な高校生・坂井悠二の日常が、ある日突然消滅するところから始まる。そして異界から渡り来た、人の“存在”を灯りに変えて、喰らうという化け物“紅世の徒（ぐぜのともがら）”が悠二を襲う。逃げることも忘れ呆然と立ちすくむ悠二を救ったのは、紅蓮の髪と瞳をもつ謎の少女・シャナだった。 TVアニメは今から20年前の2005年10月に2クールで放送開始。その後は2007年10月に第2期『灼眼のシャナII』が放送、2011年には第3期『灼眼のシャナIII-FINAL-』が放送されている。また劇場版は2007年に公開された。 アニメ放送終了から長らく経っているが、おめでたい20周年となった2025年に思い出して見返したくなるファンも多いのではないだろうか。本作は各サブスクサービスにて配信中なので、ぜひ振り返りを。 平成ならでは？怪しいウェブサイトから始まる『地獄少女』20周年 『地獄少女』は、スタジオディーンによるオリジナルTVアニメとして2005年10月に放送が始まったホラー作品。その後は第2期『二籠（ふたごもり）』が2006年10月、第3期『三鼎（みつがなえ）』が2008年10月、第4期『宵伽（よいのとぎ）』が2017年に放送された。 テレビドラマ放送や実写映画化、小説、マンガ連載、ゲームなど、アニメのほかにもさまざまなメディアミックス展開が行われている。 物語の鍵となるのは、午前0時にだけアクセスできるというウェブサイト「地獄通信」。このサイトに晴らせぬ怨みを書き込むと、“地獄少女”が現れて憎い相手を地獄に落としてくれるという。 それは若者たちの間で広がった都市伝説のような噂だったが、実は真実。依頼主の怨みの感情に共鳴したとき、地獄少女こと「閻魔あい」が標的となった人間を地獄へと送り流していたのだ。 だがそこには伝説には語られていない、「人を呪わば穴二つ、相手を地獄に送る代わりにあなたの魂も死後地獄に行く事になるわ、それでもいいの？」という少女との契約が存在していたというストーリーが描かれている。 TVアニメからスタートし、さまざまなメディアをとおして長く愛されている本作。20年経った今だからこそ、当時は幼く、ホラーが怖くて見れなかったという方もあらためて視聴してほしい。 以上、2024年に10周年＆15周年＆20周年を迎えるアニメを3選ずつチョイスした内容をお送りした。 過去の作品だからこそ、今では便利なサブスクサービスやYouTube配信などで一気に最終回まで視聴できるチャンスもある。本稿で気になった作品を、ぜひ2025年に見たいアニメに加えて、視聴してほしい。 （C）松井優位/集英社・アニメ「暗殺教室」製作委員会2025　（C）松井優位/集英社・アニメ「暗殺教室」製作委員会 （C）ONE・村田雄介／集英社・ヒーロー協会本部 （C）武田綾乃・宝島社／『響け！』製作委員会 （C）成田良悟/アスキー・メディアワークス/池袋ダラーズ・MBS （C）高津カリノ／スクウェアエニックス・「WORKING!!」製作委員会 （C）若木民喜・小学館/ユピテルの姉妹 （C）高橋弥七郎/いとうのいぢ/アスキー・メディアワークス/『灼眼のシャナF』製作委員会 （C）地獄少女プロジェクト/宵伽製作委員会