欧州・アジア需要低迷…日立建機の通期見通し、下方修正した背景
日立建機は2025年3月期連結業績予想(国際会計基準)の売上高と全利益段階を下方修正した。北米の金利引き下げ時期が想定より遅れたことで24年10月―25年3月期に見込んでいた市況回復が26年3月期以降にずれ込むほか、欧州やアジアの需要低迷も響く。 売上高は24年7月公表比200億円減の1兆3500億円、調整後営業利益は同140億円減の1510億円、当期利益は同180億円減の800億円に見直した。いずれも前期比減少を見込む。 先崎正文社長は「上期の北米の減少はほぼ想定内で下期から回復を見込んでいたが、現地状況から戻りには時間がかかる」と見る。一方で「鉱山機械事業や部品サービス事業は順調に伸びている」と手応えを示す。 24年4―9月期連結決算は調整後営業利益が前年同期比13・5%減の713億円、当期利益は同44・8%減の317億円。注力する北米の売上高は同5・2%減の1466億円だった。