返礼品目玉は「江差町長と会食」 10年前好評も今回は苦戦
北海道江差町が昨夏から、ふるさと納税の返礼品の目玉に照井誉之介町長(40)との会食を掲げている。約10年前にも当時全国最年少首長だった照井町長による観光案内を返礼品とし、300万円超の寄付を集めたが、今回は苦戦中。町長は「前回のように若さを売りにできなくても、まちづくりの経験に裏打ちされた話は今だからこそできる」と強調する。 北海道南部の江差町は江戸時代にニシン漁で栄えた人口6600人ほどの港町。昨年6月に新設したふるさと納税の返礼品は、町内の高級旅館の個室温泉付き客室1泊2食で、さらに夕食を照井町長と一緒に食べられるというもの。必要な寄付額は1人券なら29万5千円。 照井町長は新聞記者として江差町で勤務していた縁で2014年、29歳で町長選に出馬し、当時全国最年少の首長になった。15、16年度に「日本一若い町長のおもてなし江差ツアー」を返礼品にすると約330万円の寄付が集まった。
今回、旅館から提案を受けたが、年末にようやく1件、51万6500円の送迎付きペア券の申し込みがあった。