困難に直面して明らかになる「有能なリーダーの証拠」4つ
2. 有能なリーダーは指導者ではなくコーチである
能力のないリーダーは指導を行ないます。自分の経験に基づいて、同僚に助言します。その意図は立派なものかもしれませんが、その同僚の置かれた状況の違いを無視したアドバイスをしてしまいます。 逆に、「有能なリーダーはコーチングをする。同僚たちをそれぞれの経験を持った専門家としてとらえ、同僚の考え方に指摘やサポートを行ないます」とWinters博士。 さらに、有能なリーダーは自由形式の質問をするそうです。同僚たちが自分自身の独自の視点から効果的な行動を起こせるよう、ひとりひとり状況を理解する手助けをするのです。
3. 有能なリーダーは不安や悩みに光を当てる
「能力のないリーダーは、同僚の不安や悩みを無視します。反発も無視し、なくなってほしいと考えます。しかし、なくなることはありません」とWinters博士は指摘。 反対に、有能なリーダーは、不安や悩みに光を当てます。反発を認め、それに正面から向き合います。そのうえで、同僚たちと協力し、どうすれば一緒に不安や悩みを和らげることができるかを考え、前進していくのです。
4. 有能なリーダーは組織の価値観を体現する
能力のないリーダーは、組織の価値観について語りますが、実際の行動はその逆です。チームワークを促進しながら、意思決定は1人で行ないます。 尊敬の念を口にしつつ、同僚たちには上から目線で話します。組織の管理責任を唱えながらも、問題を解決するためには手段を選びません。 「有能なリーダーは、組織の価値観を体現します。行動が価値観を反映します。状況が難しくても有言実行するのです」と、これまでの事例を振り返りながらWinters博士は語りました。 これは、私がコーチングしているリーダーたちにも欠けているのを目にしたことがある部分です。 効果的なリーダーシップは簡単なことではありません。それは、自分の専門性を脇に置いて、痛みを見つけ出し、他者のベストを引き出すということです。 しかし、他者のベストを引き出すことができるリーダーは、組織のベストを引き出すことができます。Winters博士は、「このようなリーダーこそが、卓越した組織を高めるのです」と語りました。 ──2022年9月20日の記事を再編集のうえ、再掲しています。 訳:白井樹 Source: Amazon.co.jp, Harvard Business Review, RICHARD WINTERS MD Originally published by Inc. [原文] Copyright © 2022 Mansueto Ventures LLC.
ライフハッカー・ジャパン編集部