《ブラジル》ネイマールにそっくり?=ファンが腕にタトゥーを彫り話題
サッカーのブラジル人スター選手、ネイマールを深く敬愛するあまり、自身の腕に彼の顔をタトゥーとして刻んだ青年が話題となっている。このタトゥーは12cmの大きさで、完成には約5時間を要したという。この青年にとって、ネイマールは子供時代からのアイドルであり、タトゥーを入れることが長年の夢だった。15日付G1サイトが報じた。 ブラジル北部パラー州の州都ベレン在住で、ネイマールの大ファンだという学生のアンドレ・エンリケさん(26歳)は、そのエースストライカーの顔を自身の体に永遠に刻むことにした。タトゥー作品は13日にSNSに投稿され、大きな話題となった。 エンリケさんは、「ネイマールは僕の子供のころからの憧れで、ずっと彼に関連したものが欲しかったんだ。タトゥー・アーティストと一緒にアイデアを出し合い、特別にデザインしたもの。もしネイマールが気づいてくれたら、僕は嬉しくてショック状態になると思うな」と話した。 このタトゥーは彫り師のF・ジュニオール氏によって施され、デザインの選定から最終的な仕上げまで、約5時間かかったという。タトゥーの大きさは12cm、灰色と黒のインクを巧みに使ってコントラストをつけており、光のポイントには白のインクも使っている。F・ジュニオール氏は黒と灰色の濃淡を生かしたリアルなアートの制作を得意としており、写真を再現するポートレートを専門としている。 「最初は驚いたが、エンリケのアイデアが気に入り、引き受けることに決めた。ネイマールは彼の個人的なアイドルであるだけでなく、多くのサッカーファンにとっての憧れでもあるからね」とF・ジュニオール氏は話した。 アンドレさんの体には、腕、首、脚に他のタトゥーも施されているが、家族はそれをあまり好ましく思っていないという。それでも、「リアルな顔を彫ったのはこれが初めてだけど、近いうちに他の顔も彫りたいと思っている」と明かした。 F・ジュニオール氏が彫り師になって3年が経つが、顧客の多くは国際的なアイドルを彫りたがるため、ブラジル人のアイドルをもとにしたタトゥーを施すのは初めてのことだった。これまでに手がけた作品の中には、1日平均12時間の作業を5日間続けて完成させた、同じリアリズムの技法を使った背中のタトゥーがあるという。 ネイマールの顔を彫っているビデオは、13日に投稿後、1日余りで閲覧回数が10万回を超えた。F・ジュニオール氏は、プロ意識と献身をもって作り上げた自分の作品を、ネイマール自身にも見てもらえたら嬉しいと語っている。 「彼がこの作品を見て、どんな反応をするか見たいよ。パラー州のアーティストが世界レベルの作品を作り出せるってことを示したいね」と締めくくった。