全日本ロード通算100勝、ダブルタイトルを達成したハルク・プロが5年振りに『感謝の夕べ』を開催。2025年体制も明らかに
2024年シーズンは、國井勇輝が全日本ロードレース選手権ST1000クラスとアジアロードレース選手権(ARRC)ASB1000クラスのダブルタイトルを獲得。チームとしても全日本ロード第3戦SUGOで挙げた國井の勝利が全日本通算100勝目となり、5年振りに『'24 ハルク・プロ 感謝の夕べ』を開催する運びとなった。 【画像】ハルク・プロの歴代のライダー 本田重樹会長のあいさつから始まり、2024年シーズンの報告を各ライダーが行った。そしてメインスポンサーであるSDG株式会社柏木健作社長のあいさつから、ダブルタイトルを獲得した國井へのご祝儀に加え、来シーズンロードレース世界選手権Moto2クラスに参戦するパーソナルスポンサー代が手渡された。 「全日本ロードレース選手権でも結果を残せば世界に通じる道があることを知っていただきたい。来シーズン、もっと全日本が盛り上がってくれれば」と柏木社長は熱く語った。スポンサーフィーは、ホンダCBR1000RR-Rが2台買うことができる金額とのことだ。 100勝記念ということで、勝利に貢献した歴代のライダーも駆けつけた。小野真央、青山博一、小西良輝、高橋巧、浦本修充、榎戸育寛、そして名越と國井もステージに上がり、それぞれ思い出やエピソードを語っていた。 そして2025年の新体制を本田光太郎社長が発表。SDG Team HARC-PRO. Hondaから名越哲平がJSB1000クラスに継続参戦。ST600クラスには、SDG Team HARC-PRO.から濵田寛太に加え、小田喜阿門が新加入する。MFJ CUP JP250の赤間清も継続参戦となる。新たにSDGの若手育成プロジェクトとして中野真矢氏率いる56Racingとコラボレーションし、SDG Jr 56Racingを立ち上げ富樫虎太郎がJ-GP3のチャレンジクラスにフルエントリーする。 ARRCには、SDG HARC-PRO. Honda PhilippineからASB1000クラスに阿部恵斗、AP250にジェイコブ・サブラヤがエントリーと新加入のライダーも多いラインナップとなった。 名越は「来シーズンもJSB1000クラスに参戦させていただけることを光栄に思います。2024年は悔しいシーズンになりましたが、ここで学んだことをしっかり結果につなげられるようチーム一丸となって表彰台、優勝を目指していきますので、引き続きサポートをお願いいたします」と語った。 「ジュニアGPでシートがなく悔しい想いをしていたのですが、SDG Team HARC-PRO.で走らせていただけることになりました。國井選手のように世界に戻ることができるようにST600クラスでも強い走りをしたいと思っています」と、この日、17歳の誕生日だったと言う小田喜。 ST600、2年目を迎える濵田は「なかなか良い結果を出すことができなかった2024年シーズンでしたが、多くのことを学ばせてもらいました。トレーニングなどシーズンオフにできることを、しっかりやって結果を残せるように頑張ります」とコメント。 「初めましてという方も多いと思います。ASB1000クラスに新たにチャレンジさせていただけることになりました。國井選手がチャンピオンを獲っているので、引き継げるように気を引き締めて頑張っていきます」と阿部。チームもクラス、カテゴリーも変わったが、しっかり結果を出してチャンスをつかみたいところだ。 「ハルク・プロ在籍三十数年の赤間と申します。新体制発表では忘れられてしまいましたが(笑)、これでもSDGでは、永遠のエースライダーという肩書きをいただいています。来シーズンは忘れられないような結果を残したいと思っています」と名物ライダーの地位を確立している赤間はおどけて語った。 2025年シーズンも大所帯となるHARC-PRO.。SDGと共に全日本ロードとARRCを盛り上げてくれそうだ。 [オートスポーツweb 2024年12月19日]