福島第一原発にたまる汚染水、1日80トンに減少 東電「目標達成」
東京電力は25日、福島第一原発で2023年度に発生した汚染水は1日あたり約80トンで、25年に100トン以下にする目標を2年前倒しで達成したと発表した。建屋の穴をふさいだり、地面をアスファルトで覆ったりする対策の効果という。 【写真】今もさびた骨組みが残る東京電力福島第一原発1号機の原子炉建屋(左)。新しい大型カバーの建設が始まっている。中央は2号機、右は3号機=2024年2月5日、福島県大熊町、相場郁朗撮影 同原発では、溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)がある建屋などに雨や地下水が入って汚染水が日々発生。くみあげた汚染水は大半の放射性物質を除去できる「多核種除去設備(ALPS(アルプス))」などに通した後にタンクで保管し、海水で希釈したうえで海に放出している。
朝日新聞社