「最悪中の最悪」の結果に終わったパリ五輪、引退も覚悟した走り幅跳び橋岡選手が再起を期す理由
「次のロスのことは全く考えていない。五輪スパンで3、4年と考えていたから変に心に余裕が生まれ、甘さにつながったのかもしれない。何年後とかはもうどうでもいい。まず来年をがむしゃらに、ひたすらに過ごし、最高のシーズンをつくり上げられれば」 「自国開催の世界陸上は特別。現役で、まして脂に乗った状態で臨めるのはなかなかないことで、チャンスは確実につかみたい。いい形で陸上界全体に目を向けてもらえる場にできたらいい」 男子走り幅跳びでパリ五輪に出場したのは橋岡選手だけ。日本勢としての盛り上がりもほしい。パリ五輪110メートル障害代表の泉谷駿介選手(住友電工)は、走り幅跳びとの2種目挑戦に意欲を示している。 「日本で幅跳びがもっと盛り上がるためには、強い選手の台頭は不可欠。(泉谷選手の挑戦も)面白い化学反応が生まれるだろうから歓迎。2種目こなすスケジュールは相当きついと思う。ただ、本職としては負けていたら意味がない。負けるわけにはいかない」
「自分にとってパリがいい経験だったとすぐには言えないが、いい転換期になったと言えるような日がいつか来るように、これから覚悟を決めて取り組んでいきたい」