災害時、指定の避難場所以外に行くことも想定してみよう。
各地で防災セミナーを開催しているNPO法人プラス・アーツの小倉丈佳さんに、押さえておくべき防災の知恵を聞きました。
安全な地域に避難するシミュレーションをしてみよう
災害時、指定の避難場所へ行くのでなく、別の安全な場所に避難する「分散避難」という考え方が推奨されている。 「避難場所は人が多いし、体育館などは、滞在することを想定した施設ではないので、快適とはいえません。自宅よりも安全なエリアにある親戚や知人宅、あるいはホテルといった宿泊施設に行くなどの選択肢も検討してください。 そのほうが快適に過ごせるし、親戚や知人宅ならじっくり話せるチャンスにもなる。何も起こらなかったとしても、久しぶりに一晩を共に楽しく過ごせたら徒労とは思わず、むしろよかったと思える。まさにポジティブな避難体験に変えられると思います」 今後は自治体の指定する避難場所以外も想定してシミュレーションしよう。
撮影・三東サイ イラストレーション・山口正児 文・一澤ひらり
『クロワッサン』1100号より
クロワッサン