J1福岡、金明輝・新監督の就任で一部で大きな反発が起き、サポーターの問い合わせに回答
J1福岡は20日、16日に開いた金明輝(キン・ミョンヒ)新監督の就任会見の要約書を公表するとともに、サポーターから寄せられた問い合わせの一部に答えた。 金明輝新監督は、鳥栖U―18を指揮していた2016~18年、選手やスタッフに暴力や暴言を繰り返していたとして、Jリーグからパワハラ行為を認定され、指導者資格の降級処分を受けた過去がある。 SNSを中心に一部で大きな反発が起き、サポーター団体も「慎重な判断」を求める声明を出していた。 福岡はサポーターから寄せられた質問に答えるかたちで、一部の問答を公開した。「今回の一件でサポーターが分断されたというSNSが一部見られますがどうお考えですか」の問いには「今回の人事は、いくつかの選考ポイントや選択肢がある中で、クラブの基本理念を軸として、フットボールのさらなる強化、勝利の観点で選考プロセスを踏んで決定いたしました。反対の方々にもご理解をいただけるよう取り組んでまいります」と答えた。 また、「Jリーグの調査報告書に記載のある加害行為や、被害者に対しての謝罪や補償に類する対応はしていないのですか。ハラスメント被害者が今回の決定をどのように受け止めると考えますか。謝罪したとするクラブはどのクラブで、その謝罪には新監督による謝罪等の意思が含まれているものなのですか」との問いには「過去の問題については、決して容認できる行為ではございませんが、弊クラブより回答を申し上げることは控えさせていただきます。詳細はJリーグやJFA等で公開されました情報でご確認をいただけますと幸いです」と説明。 「社長からの説明はないのですか」の問いには「業務執行責任者は社長ですが、監督人事は取締役会事項となりますので、代表取締役である会長職の川森にて記者会見で説明させていただきました」と回答している。
中日スポーツ