こんなに美味しそうなのに「全部は食べられない」？

アジアを旅する最中、立ち寄った串焼き店で出会ったキュートな“常習犯”を描いたエッセイ漫画「海外の食べれなくなるめし。」に、X上で多くの反響が集まった。作者は、海外で体験した出来事を描く漫画家の五箇野人(@gokayajin)さん。ゲッサン(小学館)で連載中の「海外 縁にまかせて歩くだけ。」や「つかれたときに読む海外旅日記」などの商業作品のかたわら、SNSやブログでも作品を発表しており、同作は2024年1月に公開されたもの。ウォーカープラスでは、作者の五箇野人さんにエピソードのこぼれ話を取材した。 【漫画】本編を読む ■上目遣いでアピール「かわいい常習犯」には勝てない アジア各国を巡る中、ある串焼き店で思いがけない出会いをした作者の五箇野人さん。地元の人で賑わう飾らない店構えに惹かれて立ち寄ったときのエピソードが話題だ。料理を食べようとしたその瞬間、犬がペロリと腕を舐めてきた!?どうやら、この犬が「全部は食べられない」理由だったようだ。 五箇野人さんによると、このあたりの犬は特定の飼い主がいるわけではなく、地域の人々が自然と世話をしている存在で、いくつかの家を転々としながら生活しているという。人懐っこくてかわいらしいその姿に、住民が餌を分けて面倒を見ていることがうかがえる。その上目遣いにすっかり心を掴まれた五箇野人さんは、犬が「自分のかわいさを分かっているかのようだ」と感じたそう。 さらに五箇野人さんは、日本と異なり、海外では野良犬や野良猫が地域の住民と共に暮らしている様子がしばしば見られると語る。日本では餌付けが制限されている地域も多いが、彼が訪れる国々では誰かが自然に世話をしている姿が見受けられるという。このような環境で生きる動物たちは健康的で、地域に馴染んでいる光景に心温まる思いがするそう。 そんな愛らしい「串焼き泥棒」との出会いは、海外旅行先での温かい地域の雰囲気と犬の愛らしい行動が相まって、異国の地での心温まる体験を漫画にしている。 取材協力：五箇野人(@gokayajin)