重い民意、覚悟新た 衆院選・茨城県内当選者 一夜明け駅や街頭 「課題山積」「重責」
自民党と公明党の与党が過半数割れとなった衆院選から一夜明けた28日、茨城県内では当選を決めた議員が早朝から駅や街頭に立った。裏金問題で批判票の受け皿となり、議席を増やした立憲民主党など野党系候補は政治の刷新に意欲を見せ、逆風の中で当選を果たした自民候補もそれぞれ覚悟を新たにした。 小選挙区で初勝利し、3選を果たした立民の青山大人氏(45)は、JR土浦駅前で駅利用者に当選を報告。通勤客から励まされると笑顔で応え、「政治課題は山積み。気を引き締めて取り組む」と改めて決意を示した。その後はあいさつ回りで関係先を巡った。 国民の浅野哲氏(42)はJR日立駅前で、「ここからがスタート。生活に困っている方々の助けになれるよう頑張る」と意欲を示した。選挙結果については「党への期待や自民不信などの要因が重なったのではないか。各地域から期待を頂き、責任の重さを感じる」と表情を引き締めた。 初当選した無所属の中村勇太氏(38)はJR古河駅前で街頭に立ち、駅利用者などにあいさつ。つじ立ちを終えると「これが原点。きょうから引き締め直していく」と語った。 同じく無所属の福島伸享氏(54)は、同県水戸市内で通勤者らにあいさつ。今後は「無所属の議席が大きく生きる時。これからの任期は歴史的な仕事をやれる」と意気込んだ。 逆風の中、5人による激戦を制した自民の葉梨康弘氏(65)はJR取手駅へ。駅利用者に当選を報告し、「改めて地元はありがたい。その声に応えたい」と気持ちを新たにした。 自民の梶山弘志氏(69)は選挙事務所で来客の対応に追われた。選挙戦を終え、「企業誘致や雇用創出のため、インフラ整備などをやらねばならないと改めて感じた」と述べた。 自民の額賀福志郎氏(80)は、同県行方市内の選挙事務所で「茨城の豊富な資源を生かしながら経済基盤を整え、古里の経済力と国民所得を上げていきたい」と意欲を示した。 比例区で復活当選した自民の3氏もこの日、街頭に立ち、今後の活動に対する覚悟を示した。 田所嘉徳氏(70)は「実効性ある政策を一つ一つやっていきたい。しっかり頑張る」と力強く語り、国光文乃氏(45)は「政治改革と地方課題をしっかり前に進める」と誓った。永岡桂子氏(70)は「今後も地元とのパイプ役として頑張っていく」と意気込みを語った。
茨城新聞社