「右側ライトの範囲狭く歩行者が視界に入りにくい」夕方や夜の事故多発…防ぐには? JAFに聞くリスク減らすポイント
静岡放送
11月12日夕方、浜松市で道路を横断していた高齢の女性が車にはねられ、死亡しました。夕暮れ時や夜、事故のリスクをどうしたら減らせるか、JAFにポイントを聞きました。 【写真を見る】「右側ライトの範囲狭く歩行者が視界に入りにくい」夕方や夜の事故多発…防ぐには? JAFに聞くリスク減らすポイント 12日午後5時頃、浜松市中央区花川町の三差路で軽ワゴン車が道路を歩いて横断していた高齢の女性をはねる事故がありました。この事故で近くに住む86歳の女性が全身を強く打ち、死亡しました。 静岡県内では、10月から死亡事故が相次いでいて、鈴木知事は3年9か月ぶりに「交通死亡事故多発警報」を発令しました。日没が早まるこの時期は、夕暮れ時から夜間にかけて歩行者の横断中の事故が増加する傾向にあります。JAFはドライバーに対し、早めにライトを点灯するよう強く呼び掛けています。 <JAF静岡支部事業係 永谷和俊係長> 「ヘッドライトをつけることによって、車が来ていることを早い段階で(歩行者に)認識してもらうことができる。ドライバーは早め早めのヘッドライトオンをお願いしたいと思います」 ハイビームの活用も事故を減らすために有効です。ロービーム、ハイビームの違いによって夜間、ドライバーが障害物を認識できる距離を調べた実験映像です。時速80キロで走行し、ロービームの時に停車できたのは障害物から約9メートルの位置でした。一方、ハイビームをつけていたときは、約100メートル手前で止まることができました。 11月12日、浜松市で起きた事故と、11月6日、静岡市駿河区で起きた死亡事故。いずれもドライバーから見て右側から歩行者が道路を横断し、衝突したとみられています。JAFによりますと車のヘッドライトは一般的に対向車にまぶしくないようやや左側に向いていて、注意が必要だといいます。 <JAF静岡支部事業係 永谷和俊係長> 「右側の照射範囲が狭くなっているんですね。それと距離の関係もあって、視界に(歩行者が)入ってこないというケースもあるんではないかと思います」 JAFは、歩行者にも夜間は反射材を身に着けるなど、事故に遭いにくくなる工夫をしてほしいとしています。JAFによりますと、歩行者の反射材は「自発光式」のものが効果が高いということです。
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