新車ディーラーは窃盗団にとって宝の山! キャリアカーに乗せて運ぶ大胆犯行も! 大量窃盗事件は昔から起こっていた
窃盗団にとってディーラーは狙い目
お盆期間の前後に北関東地域でメーカー系新車ディーラーから、展示車や試乗車などが一度に大量に盗まれる事件が相次いだ。 【画像】クルマだけじゃない! ナンバープレートも狙われている 報道によると2024年8月5日、群馬県沼田市内にあるホンダ系正規ディーラーとなる「ホンダカーズ店」より、同店敷地内にあった車両12台ほか、店内にあった金庫などが盗まれたと警察に通報があったとのこと。 また、8月19日未明には、栃木県大田原市内にあるホンダカーズ店において、敷地内にあった車両11台や店内にあった現金などが盗まれる事件が発生している。 メーカー系新車ディーラーから、展示車などを大量に盗むといった手口が顕在化してきたのは、記憶の限りでは1990年代前半まで遡るのではないかとは事情通。 「当時はいまよりはるかに日本の治安も良好でした。多くの新車ディーラーでは、屋外展示車両やお客からの預かり車両などを店舗敷地内の屋外スペースに置いたまま日々店を閉めてスタッフは帰宅していました。そんななか、ナンバープレートのついていない屋外展示されている未登録展示車などを含めてごっそり盗まれる事件が多発したのです」とのこと。 窃盗団の素性は明らかではないものの、その手口は大胆そのものであったようだ。「ある店舗では、深夜に車両を積載するキャリアカーを店舗脇に路上駐車し、盗んだ車両を積載して走り去ったそうです。おそろいの作業着を着て犯行におよんでいたので、正規スタッフによる正規の車両搬出入かと通りがかった人などは判断し不審者とは思われずに淡々と作業が行われたそうです」(事情通) 今回の2件では積載車は使われずに各々自走して盗んだようなのだが、大胆極まりない犯行であることには変わりない。 1990年代初頭の窃盗頻発を受け、新車ディーラーの多くは閉店時に屋外展示車両やお客からの預かり車両などは施錠がしっかりできる、整備工場やショールーム内に置くようになった。ただ、それ以前から、5月の大型連休やお盆、年末年始といった長期休業のときには、施錠できる屋内に車両を入れる店は少なからず存在していた。