世界気温上昇、初の1.5度超 24年、EU気象機関が見通し
【ブダペスト共同】欧州連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」は7日、2024年の世界平均気温について、産業革命前と同程度の1850~1900年の推定平均気温と比べ上昇幅が1.55度を超える見通しで、初めて1.5度を上回る年となることがほぼ確実だと発表した。 地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」では、年ごとの変動を除いた平均気温の上昇幅を1.5度に収めることが目標だが、達成が危機的状況に陥っていることが改めて浮き彫りになった。 同気象機関は、11日から始まるCOP29首脳級会合の「起爆剤」にして、温室効果ガス排出削減などの対策強化につなげるよう訴えた。