川田工業、橋梁の四国工場に全天候型塗装ヤード新設。品質・作業効率向上図る
川田テクノロジーズ子会社で橋梁・鉄骨ファブリケーター大手の川田工業(東京本社・東京都北区、社長・川田忠裕氏)は23日、橋梁主体の四国工場(香川県多度津町)に全天候型塗装ヤードを新設し、1月から本格稼働させたと発表した。降雨など気象条件に左右されるない環境を確保することで橋梁部材の塗装品質や稼働率の安定化・向上を図るとともに、作業環境の改善も狙う。 新設ヤードは鉄骨造平屋、延べ約2900平方メートル。建屋内に塗装ブース(幅10メートル、長さ31・5メートル)4基と天井クレーン2基を配置し、「塗装ヤードとしては国内最大規模」(同社)となる。 各ブースは伸縮する蛇腹式のフード(覆い)で囲い、大型部材を天井クレーンで搬出入しやすくしている。また空気中から2層のフィルターで有害物質を除去する換気装置を常時作動させることで、従業員の作業環境を改善するとともに、産業廃棄物も低減する。塗装後も部材を動かさずにそのまま乾燥工程に移行できるため、作業性を高め省スペース化も実現した。 24年度中には屋根に太陽光パネルを設置予定。工場製作での脱炭素を推進するため、ヤード内の動力の一部を再生エネルギーで賄う。