鉄道模型イベントに400人 南房総(千葉県)
南房総市の丸山公民館で8月31日と9月1日に、「鉄道模型(Nゲージ)とプラレールまつり2024」が開かれた。5年ぶりの開催に、市内外から2日間延べ約400人が訪れ、大きなジオラマを走る夜行列車や元国鉄職員のトークショーなどを楽しんだ。 丸山公民館が主催し、さざなみ鉄道倶楽部とJR館山駅、日本鉄道OB会館山支部が協力。同公民館の夏休み恒例行事で、コロナ禍を経て5年ぶりの実施となった。
会場には、Nゲージが走る巨大ジオラマや元国鉄職員が所有する貴重な鉄道グッズを展示。自由にコースの設計をしたり、好きな電車を走らせたりできる「プラレールひろば」もあり、写真撮影や思い出話などでにぎわいを見せていた。 初日は「夜行列車解説運転」と銘打ち、さざなみ鉄道倶楽部の野中祐介さんが走行列車の解説。会場の照明を落として車内照明を付けたNゲージが、ジオラマを走行する様子を写真や動画に収めたり、親子で眺めたりして楽しんでいた。
2日目は、元国鉄職員で同市の和田芳男さんと相川好夫さんが、「国鉄OBが語る房総夏ダイヤ」をテーマに講演。野中さんの進行で、両国橋駅(現在の両国駅)を起点とした夏季輸送や安房地域の駅の変遷などについて話した他、和田さんが、鉄道公安職員時代に経験した「成田空港問題」、相川さんが車掌として経験した房総の夏季輸送などについて語った。 他にも、館山駅の「子ども駅長コーナー」では、JR東日本千葉支社のマスコットキャラクター「駅長犬」も登場。子どもたちは、駅長体験や記念撮影なども楽しんでいた。 参加者からは「貴重な鉄道グッズを見ることができた」「Nゲージの夜行運転がすごかった」「国鉄時代を経験されている元職員の方の貴重な話が聞けて良かった」といった感想があった。