マンUで練習合流も…PSGがサンチョに関心? ウガルテとのトレード案も浮上か
パリ・サンジェルマン(PSG)が、マンチェスター・ユナイテッドに所属するイングランド人FWジェイドン・サンチョに関心を示しているようだ。イギリスメディア『スカイスポーツ』が24日に報じている。 現在24歳のサンチョはマンチェスター・シティのアカデミー出身で、2017年夏にドルトムントへ完全移籍加入。同クラブで攻撃陣の主軸に成長を遂げ、公式戦通算137試合出場50ゴール64アシストという成績を残すと、2021年夏に8500万ユーロ(約146億円)と見られる移籍金でマンチェスター・ユナイテッドへ加わった。 マンチェスター・ユナイテッドに加入してからの2シーズンは一定の出場機会を確保していたものの、2023-24シーズンに入ると“ある出来事”をきっかけに状況が一変。プレミアリーグ開幕から3試合連続で途中出場した後、第4節のアーセナル戦(●1-3)でベンチ外となった際、エリック・テン・ハフ監督はその理由がサンチョの練習態度にあると主張したが、サンチョはSNSを通して猛反発して指揮官と真っ向から対立した。最終的に構想外となったサンチョは、トップチームの練習から外され、2024年1月にはレンタル移籍でドルトムントへの復帰を決断。背番号10を託され、公式戦21試合出場3ゴール3アシストを記録し、チャンピオンズリーグ(CL)の決勝進出にも貢献した。 ドルトムントへのレンタル移籍契約には買い取りオプションが付いていなかったため、今夏に契約期間が満了を迎えると、サンチョは一旦保有元のマンチェスター・ユナイテッドへ帰還。今月10日はテン・ハフ監督との話し合いに臨み、関係悪化に終止符を打つと、マンチェスター・ユナイテッドのトレーニングに合流する許可が降りたと報じられた。なお、前記の問題が起こってからドルトムント加入までの4カ月間、サンチョはトレーニングと食事などの行動を1人でしていたため、マンチェスター・ユナイテッドで約10カ月ぶりに全体練習に参加したことになる。 テン・ハフ監督と“和解”したことで、サンチョは20日に行われたレンジャーズとのプレシーズンマッチにも招集され、45分間プレー。現時点でチームの一員として行動している一方で、ドルトムントやユヴェントスなど、完全移籍で獲得を望むクラブは少なくなく、その去就には大きな注目が集まっている。 このような状況のなか、今回の『スカイスポーツ』の報道によると、PSGもサンチョに関心を示しているという。現時点では、マンチェスター・ユナイテッド側との接触のような具体的な動きを見せたわけではないものの、今夏の移籍市場における補強リストとして名前が挙がっている模様だ。 今夏、マンチェスター・ユナイテッドはPSGからウルグアイ代表MFマヌエル・ウガルテの獲得を画策している。既に個人合意には達しているものの、PSGが7000万ユーロ(約117億円)の移籍金を要求していることで、クラブ間交渉は停滞。PSGとしては、昨夏にウガルテをスポルティングから獲得した際の金額(6000万ユーロ/現在のレートで約100億円)を考慮し、同選手の売却によって利益を得たいと考えているため、少々“強気”の値段設定になっているという。 ウガルテの移籍オペレーションが進んでいることを受けて、PSGがサンチョ獲得に本腰を入れる場合、実際の契約こそ異なれど、“実質的”なトレードになる可能性も低くはないとのこと。なお、マンチェスター・ユナイテッドはサンチョを4000万ポンド(約80億円)の金額で評価していると報じられている。この場合、マンチェスター・ユナイテッド側が「サンチョの譲渡+金銭」という条件でウガルテ獲得に動くことになると予想される。 果たして、PSGはサンチョ獲得に向けた動きをここから本格化させていくのだろうか。今後の動向に注目が集まっている。
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