『ぐりとぐら』作者・中川李枝子さんの歩み 60周年にあたり明かしていた思い「本当に読者のおかげ」
■“ぐり”と“ぐら”の名前の由来
そして、由来については「ある日、保育園で、白猫と黒猫が登場するフランスの絵本『プッフ・エ・ノワロ』を子どもたちと楽しんだときに、キャンプ場で野ネズミの一団が大騒ぎするシーンがあって、そこに“ぐりっぐるっぐら、ぐりっぐるっぐら”というリフレインが出てくるんですよ。そこにくると、子どもたちは、待ってましたとばかりに、一緒になって、楽しそうにさけぶんですよ。だからね、そこからもらったのです」と教えてくれました。
■大切にし続けた思い
『ぐりとぐら』シリーズを制作される中で、大切にし続けた思いについて、中川さんは、「やっぱり子どもが喜ぶということ。子どもは遊んで遊んで大きくなる。楽しい遊びを絵本にとり入れることですかね。子どもは正直だから、おもしろくないと、すぐにそっぽをむいてしまいますからね。崖っぷちですよ」とコメント。また、“『ぐりとぐら』シリーズを読んでくれた人に、どのようなことを感じてほしいですか?”という質問には「ご自由に。とにかく楽しんでください、のひとことです」とメッセージを送りました。