【阪神】福本豊氏 佐藤輝の復調のカギは右肩 4番を支える5番になれ
◆JERAセ・リーグ 阪神3―5DeNA(2日・京セラドーム大阪) キャンプの時、佐藤輝はコツをつかんだように見えた。構えた時、右肩をわずかに下げる。すると、いい具合に腕の力が抜ける。2月は自然体で構えることができていた。だが、今は右肩が下がっていない。シーズンで力むのも無理はないが、“脱力感”がなくなった。構えた時から腕に力が入り、バットが出てこず、速球に振り遅れる。昨年までの悪い佐藤輝に戻っている。 大山が本調子ではない。開幕前に訴えたという下半身の張りは完治していないのだろう。6回にワンバウンドする変化球に粘りなく三振。下半身が踏ん張れないので、特に変化球を我慢できない。 ただ、大山(15打数2安打)以上に佐藤輝に結果が出ていない(15打数1安打)。5番が打てば、不調の4番も少し救われるが、今はどちらも悪い。大山が「俺がやらないと」と責任を背負って、悪循環に陥りそうな気配がある。大山が万全に戻るまで、佐藤輝が支えなくてはならない。そのためにも、右肩を下げるコツを思い出してほしい。(スポーツ報知評論家)
報知新聞社