【ノア】拳王&永田裕志がIWGPタッグ王座に照準「拳王に欲があるのなら僕は手助けする」
<プロレスリング・ノア:マンデーマジック・オータムep1大会>◇21日◇東京・新宿FACE プロレスリング・ノアの人気興行「マンデーマジック」が新宿FACEで開催され、拳王(39)と永田裕志(56=新日本プロレス)がまさかの合体を果たした。 互いのYouTubeチャンネルではコラボしていたものの、リング上でもタッグ結成となった2人は、征矢学&マサ北宮と対戦。序盤は拳王が征矢と北宮から徹底的に痛めつけられ、永田がカットに入ろうとすると排除される展開が続いた。だが拳王が征矢の胸へ強烈なキックをたたき込み、ようやく永田とタッチ。永田は「よしいくぞ!」という勇ましい声を上げて征矢にビッグブーツをたたき込み、ダブルアームスープレックスで投げ飛ばした。 拳王&永田はその後も征矢&北宮のパワーの前に苦戦を強いられ、拳王が北宮のセントーンを浴び、監獄固めで足を極められた。しかし永田がこれをキックでカット。終盤になると永田が北宮に雪崩式エクスプロイダー、垂直落下式ブレーンバスターを決め、拳王もPFSを土手っ腹に突き刺した。そして最後、永田がカットに入ってきた征矢に腕固め、拳王が北宮に拳王スペシャル(左足を絡ませながら相手をうつぶせにし、両手で顔面を締め上げる変型肩固め式クロスフェイス)を同時に決め、拳王が北宮からギブアップを奪って勝利した。 2人は7月のノア日本武道館大会でシングルで対戦。試合前から舌戦を繰り広げたが、激闘の末に拳王が勝利すると互いを認め合い、YouTubeでのコラボに発展。初タッグで勝利したこの日のバックステージではこれまで「永田裕志」と呼び捨てにしていた拳王がすっかり敬語となり「YouTubeコラボやった時、目標ありましたよね。俺たち2人で。何を狙うんでしたっけ? もしや忘れてるんじゃないですか?」と永田に問いかけた。 永田が「IWGPか。GHCって一瞬、頭に浮かんだけど(笑い)」と笑顔を見せると、拳王は「そうですよ。俺は(全日本の)世界タッグ、GHCタッグを持ってる。今日なんてIWGPの前哨戦だと思って戦いましたよ」と完全にIWGPタッグのベルトを視野に入れた発言を行った。 現在のIWGPタッグ王者組はノア出身のマイキー・ニコルス&シェイン・ヘイストで、拳王は「ちょうどいいじゃないですか。(来年の)1・1スケジュール空いてるかな?」と、ノア元日大会で戦いたい意向まで示した。永田も「やっぱり口に出して物事を言わなければ、実現はなかなかできないっていうのがあるのでね。はっきり言いますよ。拳王さすがです。IWGPタッグ狙いましょう。彼がそういう欲があるのなら、僕はそれを十分手助けしたい」と気持ちを1つにしていた。【千葉修宏】