中国で“呼吸器感染症”拡大……「コロナの再来?」「春節もあるし」不安も 医師「恐れすぎる必要ない」【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN
中国で、ヒトメタニューモウイルスに感染する子どもが増えています。春節を控えるだけに、SNSでは日本への流入を心配する声も。ただ実際はありふれた感染症で、症状も風邪と大差なく、過度に恐れる必要はなさそうです。基本的な感染対策を徹底しましょう。 そこで今回の#みんなのギモンでは、「ヒトメタニューモウイルス 日本では?」をテーマに解説します。
■「中国の呼吸器感染症」トレンド1位
加納美也子・日本テレビ解説委員 「7日夜、日本のXのトレンドで『武漢肺炎』のワードが1位でした。8日朝の1位は『中国の呼吸器感染症』でした」 桐谷美玲キャスター 「こういうワードを見ると、新型コロナ(ウイルス)がはやり始めた頃はこんな感じだったなと思い出しますね」 加納解説委員 「ちょっと、どきりとしてしまいますよね。『コロナの再来?』『中国の春節もあるし、コロナの二の舞になるのでは』といった投稿も見られました。中国で今拡大している呼吸器感染症ですが、そんなに恐れることはありません」
■中国国営放送、感染拡大を報道
加納解説委員 「では、一体どんな感染症なのでしょうか? 中国国営放送では、病院に多くの人が訪れている様子とともに『最近、14歳以下のヒトメタニューモウイルスの陽性率が上昇しています』と伝えられていました」 「中国疾病予防コントロールセンターによると、去年11月頃から中国ではヒトメタニューモウイルス感染症が拡大していて、特に中国北部で14歳以下の子どもの感染が増えているということです」
■ヒトメタニューモウイルスとは?
加納解説委員 「ヒトメタニューモウイルス、聞いたことはありますか?」 桐谷キャスター 「あまり聞いたことがありませんが、最近はニュースなどでよく目にします」 森圭介アナウンサー 「1年前か2年前くらい前に聞いたことはあるんですけど、どういうものか詳しくはわかりません」 鈴江奈々アナウンサー 「まさに今回SNSで皆さん関心を寄せているので私は知ったんですけれども、そんなに恐れるものではないんですよね?」 加納解説委員 「未知の感染症ではなく、日本でも既にありふれた感染症の1つです。正しく理解していきましょう。感染症が専門の佐藤昭裕医師(KARADA内科クリニック五反田院長)に聞きました」 「ヒトメタニューモウイルスは2001年に発見された、比較的新しいウイルス。一年中発症が確認されていますが、特に3月~4月が多いということです」 「佐藤医師のクリニックでも通年患者さんは断続的に出ていて、最近でも一定数います。ただ、急に増えたり減ったりということではありません。1歳~3歳の子どもの間で流行することが多いですが、大人にも感染します」 「症状はせき・熱・鼻水。ひどい時は38.5℃以上の熱が出たり、ゼイゼイと呼吸が苦しくなることもあるそうです」 忽滑谷こころアナウンサー 「この症状だけを見ると、我々が考える通常の風邪と何ら違いがないように思えます。自分で気付くのが難しそうですね」