中国で“呼吸器感染症”拡大……「コロナの再来?」「春節もあるし」不安も 医師「恐れすぎる必要ない」【#みんなのギモン】
■検査が積極的に行われない理由は?
加納解説委員 「一般的な風邪の症状なので、検査しないとわかりません。ただ単独の検査は5歳までは保険適用ですが、6歳以上は自費になります。症状も風邪程度なので、検査が積極的に行われず、実数を把握しづらいんです」 「症状は1週間ほどで治りますが、ごくまれに重症化する恐れがあります。持病がある人や高齢者などは注意が必要だということです。また、ワクチンや特効薬もありません。症状を抑える対症療法となります」
■飛まつ・接触で感染…予防法は?
桐谷キャスター 「となると予防法が気になってきますが、どうしたらいいんですか?」 加納解説委員 「佐藤医師によると、せきやくしゃみなどからの飛まつ感染や、ウイルスがついた物を触ってしまう接触感染でうつります。また新型コロナと同様に、症状が出る1日~2日前から人にうつす可能性があるので、知らないうちに広げてしまう恐れがあります」 「そのため、予防法がとても大事になります。基本的な感染対策の徹底が有効で、こまめな手洗いとマスク着用、これが何よりも一番大事だということです」 「そして、タオルや食器の共用も避けましょう。アルコール消毒も有効なので、子どもがよく触る手すりやおもちゃなどは、こまめに消毒しましょう」 森アナウンサー 「基本的な感染対策をしていればそこまで恐れなくてもいいということですし、風邪対策と言ってもいいですよね」 鈴江アナウンサー 「共用を避けるということですが、家族だと普段共用で使っている物がありますよね。症状があれば(対策が)できますが…」 森アナウンサー 「症状が出る前は、確かにちょっと難しいかもしれないですね」
■インフルに次ぐ陽性率…中国の状況は
加納解説委員 「中国ではどうでしょうか。中国疾病予防コントロールセンターの12月23日~29日の呼吸器疾患の検査では、ヒトメタニューモウイルスの陽性率(6.2%)は、インフルエンザ(30.2%)に次いで2番目に高くなりました。当局は感染予防の徹底を呼び掛けています」 「というのも、1月28日から中国では春節の連休を迎え、延べ90億人が移動すると見込まれています」