佐世保市が利水再評価へ 石木ダム巡り来月から、水需要予測などが焦点か 長崎
長崎県と佐世保市が東彼川棚町に計画する石木ダム建設を巡り、中島勝利市水道局長は5日の市議会一般質問で、利水面の事業再評価を来月から始めることを明らかにした。水道局に常設する市上下水道経営検討委員会に諮問する。反対派が疑問視する水需要予測などが焦点となりそうだ。 市は利水事業で国の補助を受けており、適宜再評価することが義務付けられている。石木ダムを巡る利水再評価は2019年以来。 反対派の市民団体はこれまで、同委員会が関わった市の水道ビジョンで石木ダムの早期建設の必要性を掲げている点を挙げ「推進の人たちだけで議論されている」として、別の新たな委員会を設置するよう求めていた。 中島局長は同委員会への諮問について「公正な立場にある諸団体に対して推薦依頼をしており、特定の姿勢や思想、宗教などを持った人に委嘱する考えはない」とした。小田徳顕議員(共産)への答弁。