生姜色の猫に「ジンジャー」と呼びかけると、「どうして僕の名前を知っているの!?」
こんにちは。世界を旅する犬猫写真家、新美敬子です。今回はメキシコ有数のリゾート地カンクンのダウンタウンで出会った猫たちを前後編に分けてご紹介します。 【猫写真18点】「何をしているの?」とカメラを覗き込んできた猫。「ジンジャー」と呼びかけると… 前編はこちら 背中に白矢印模様の猫が「こっち」と帰り道を教えてくれた 「ここからここまでがウチですよ」と主張するように、鮮やかな色で塗られた家の前にいた猫は、なぜか腰の低いたたずまいでした。 その後ろから現れたのは、輝くように美しい猫でした。日差しが強いので、木陰に入っています。 涼しそうな色をした猫は短毛で、よくブラッシングしてもらっているようにツルツルしていました。
クリーム色の家の庭に、数匹の猫がいました。その家の女性は、ブライダルのコーディネーター。在宅で仕事ができ、収入もそこそこ多いので、保護活動を続けられる、と話してくれました。 「この犬の名はホープ。保護したとき、瀕死の状態だったので、希望を持たなきゃと思い、ホープと名づけた。誰にでも吠える犬なのに、不思議とあなたには吠えなかったから、あれこれ話してみたくなったの」と話は続きました。 庭には、猫が遊んだりくつろいだりするための横木が渡され、大きな日除けのパラソルが開いています。パラソルに落ちた木の葉の影が揺れるたび、そよ風を感じました。 いくらくつろぐための木だといっても、くつろぎすぎです。
この猫は、柵をくぐって出てきて、丁寧に挨拶してくれました。 そして姿勢を正して座りました。骨格ががっしりとした大きな猫でした。 こちらの犬は柵から顔を出し微笑んでくれました。ワイマラナーという種類でしょう。頭を撫でてやると、ツヤツヤでビロードの感触でした。柵から顔を引っ込めるときは、頭を斜めにして耳が引っかからないようにしていました。賢い犬なんだなと思いました。 アーチ型の門があるステキな家もありました。シダの葉陰で横になっていた猫は、こちらを警戒したのか顔を起こしましたが、またすぐに寝てしまいました。