毛布は布団の上?下?「体の下に敷く」という選択も…どちらが暖かい?寝具店のプロに聞いてみた
秋になっても気温が高かい日が続いた今年、立冬を過ぎてからは、寒さがこたえる日が増えています。 【写真を見る】毛布は布団の上?下?「体の下に敷く」という選択も…どちらが暖かい?寝具店のプロに聞いてみた あったかい布団が恋しくなるこの時期、毛布は掛け布団の下に入れていますか?それとも掛け布団の上にかけていますか? ■Webでは「上にかける」派がやや優勢 例年、寒さが増すこの時期になるとインターネットなどで沸き起こる「毛布は布団の上なのか、下なのか」という議論。 温かく眠るための布団と毛布の順番について、ウエブサイトのAllAbout編集部の調べでは、全国500人の男女のうち「毛布を掛布団の上に敷く」と答えた人は53.4%、「毛布を掛布団の下に敷く」と答えた人が45.2%として「掛布団の上に敷く」派がやや優勢となる結果が出ました。 一方、布団製造業などで構成する「日本ふとん協会」に石川県内で唯一加盟する織田寝具にたずねると開口一番「一概には決まっていない」と話します。また、素材でも変わるとして「使い心地など、本人のし好によっても変わる」としています。 ■「素材や種類で変わる」結局どっち?深堀りしてみると… 睡眠改善インストラクターの資格を持つ、金沢市の布団店「石田屋」の武蔵綾 商品部長は「使う布団の種類によりますね」と前置きをしながら、現代では布団の上が良いのではと考えています。 石田屋・武藤綾 商品部長「お布団の中に温まった空気を逃がさない、上から蓋をするという意味では、毛布を上からかける方が良いです。ただ、綿布団の場合は、体の密着性が低く、ちょっと隙間が空きます。そこを毛布で埋める感じで、使い方として毛布を中に入れるという方法がある。使っている掛布団の種類が何なのかによって工夫が変わってきます」 武蔵さんによりますと、以前は多く見られた綿の掛布団は、体と布団の間に出来た隙間から冷気が入りやすく吸湿性が高い綿の毛布で隙間を埋めていました。この頃、かけ布団の下に毛布を敷く人が主流でした。 しかし、現在は身体に密着して隙間ができにくい羽毛布団が増えたことに加え、毛布の材質も豊富になったため、かけ布団の上に毛布を掛ける方が熱が逃げにくいと言われています。 石田屋・武藤綾商品部長「昔は綿毛布が多かったが、最近はアクリル毛布だったり、ヒートテック素材だったりが使われています。布団の中に溜まった熱を逃がさないという意味で、上から蓋をするということです」