「体の下に敷く」という選択も…毛布は布団の上?下?暖かいのはどっち?寝具店のプロに聞いてみた
しかし、現在は身体に密着して隙間ができにくい羽毛布団が増えたことに加え、毛布の材質も豊富になったため、かけ布団の上に毛布を掛ける方が熱が逃げにくいと言われています。 ■毛布の素材でも“上”か“下”かは変わる 石田屋・武蔵綾商品部長「昔は綿毛布が多かったが、最近はアクリル毛布だったり、ヒートテック素材だったりが使われています。布団の中に溜まった熱を逃がさないという意味で、上から蓋をするということです」 安価で吸湿性が低いアクリル繊維や、吸湿して発熱するヒートテック素材の毛布を掛布団の下に敷くと、汗や体温でかえって寝苦しくなると武蔵さんは話します。 布団の材質と、毛布の材質。それぞれに合わせた使い方があるようです。 石田屋・武蔵綾商品部長「最近では羽毛布団が主流なので、そういった場合、素材によって中に入れるということもありますね。例えば、今はアクリルの毛布とか多いので、そういった場合は上にかけて頂いて、ちょっと保温力のあるシルク素材の物とか、天然素材の物であれば、中に入れてもらうっていうのもありますね」 ■第三の候補「体の下に敷く」とは 布団と毛布の順番について顧客からも質問を受けることが「割とよくある」と話す武蔵さん。寝室の状況や環境によっては、毛布を「掛布団の上」ではなく、「敷布団の上」、つまり体の下に敷くことを勧めることもあります。 石田屋・武蔵綾商品部長「ものによっては、背中から冷えが来ている場合もあるので、掛け布団の上にかけるよりも、体の下に敷いた方が体感的に暖かいこともあります。その人の動き、家の環境、部屋の環境にも由来するというか」 例えば、床が冷えている部屋や就寝時に部屋が冷えているような寝室だと床から冷気が伝わってくるため敷き毛布で遮ることも有効です。 石田屋・武蔵綾商品部長「注意点もありまして、やっぱり肌に直接触れるものなので、相性があるんです。なので肌触りが良いもので、天然素材で、なおかつ布団との衣装で、あまり布団の中で滑らないものが良いかなと思います」
武蔵さんは今使っている布団が本当に自分に合っているのか専門家に一度相談することが安眠につながとしています。
北陸放送