「バフェット物色」商社の次は金融株か、円債発行で銘柄探し始まる
野村証券の伊藤高志シニア・ストラテジストは、今の日本の金融セクターは「良いものをお安く」というバフェット氏の基本スタンスに応えられる実力を持っていると指摘。マイナス金利下で利ざやが取れない状況でも2024年3月期に最高益を更新した銀行があるとし、金融政策の転換により利ざやが改善すれば利益も出しやすくなるため、有望なセクターとみる。
ブルームバーグはバークシャーに日本株買い増しの意向についてコメントを求めたが、回答は得られていない。
金融株を買う可能性は低いとみるバフェット・ウォッチャーもいる。ネブラスカ州オマハで毎年5月ごろに開催されるバークシャーの年次株主総会に参加している、びとうファイナンシャルサービスの尾藤峰男代表取締役は、同社がバンク・オブ・アメリカ(BofA)株を売却する中で、日本の銀行株を買うことはあり得ないだろうと指摘。「やはり焦点は日本の商社」と述べた。
バークシャー、BofA株1230億円相当を追加売却-保有比率10.5%
--取材協力:田村康剛.
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Momoka Yokoyama