キャベツ1玉598円…2025年も続く食品価格の上昇 パンに冷凍食品、缶チューハイも…4月までに6000品目以上値上げへ
北海道放送(株)
堀内大輝アナウンサー 「安さが売りのこちらのスーパーも初売りが始まっています。切り餅、うわー安いです、この値段、他にも豆腐や納豆など、毎日の食卓に欠かせないものも、たくさん買いやすい価格で並んでいます」 【写真を見る】家計を圧迫 4月までに6000品目以上値上げへ 店内は格安の食品を求める客でにぎわっていますが…。 客 「キャベツ598円というのは、すごい驚いている。これが少し、もうちょっと安くなってくれればいいなと思うけど」 「もう苦しい、年金生活は。でも食べないわけにいかないから」 今年は早くも、食品の値上げラッシュが始まっています。 帝国データバンク情報統括部 飯島大介副係長 「1月に集中的に値上がりをするという意味では、消費者からも根強く物価が上がっていることを如実に感じざるをえない、そういう1年のスタートになってしまうだろうというふうに思う」 2025年、食品の価格はどうなるのか?もうひとホリします。 フードD平岡食彩館 食品担当者 「2月に500グラムのカゴメのケチャップで約30円くらい値上げしている」 大手食品メーカーの価格を調査する帝国データバンクによりますと去年は2月に、加工用トマトの不作で、ケチャップや野菜ジュースが値上げされるなど、あわせて1600品目の食品が値上がり。 その後、4月、9月、10月にも、1000品目を超える値上げがありました。 帝国データバンク情報統括部 飯島大介副係長 「2024年当初はどちらかと言えば、本体価格をそのまま上げる本体価格の値上げが多かったが、後半になるにつれ、特にしこう品・お菓子などを中心に、いわゆる減量値上げ、内容量を減らして価格を据え置く、もしくは内容量を減らして価格も引き上げるといった動きがかなり目立った1年になった。節約志向の強まりで、思うように買ってもらえない中での苦肉の策が背景」 食品メーカーは、原材料費に加え、物流費や人件費も価格に転嫁せざるをえないところまで、追い詰められていると分析しています。 こうした中、1月は大手パンメーカーが軒並み値上げしました。 山崎製パンは食パンや菓子パンなどを平均5.6%、ロバパンと日糧製パンも、それぞれ5%前後、価格を上げました。 今後も4月までに、冷凍食品やビール・缶チューハイなどあわせて6000品目以上が値上げされる予定で、去年を上回るハイペースです。 帝国データバンク情報統括部 飯島大介副係長 「2025年は約1万5,000~2万品目前後の値上げを現時点予想している。一定数の値上げを消費者も受け入れざるをえない、そういった年におそらくなっていくだろうと」 こうした状況に頭を悩ませているのは、低価格が売りのスーパーです。 堀内大輝アナウンサー 「年末年始の仕入れ価格は?」 キテネ食品館 中塚誠社長 「去年よりは2割高だとか、1割5分高くなった、というような話は出てはいた」 他の店が値上げに踏み切るなか、10円でも安く商品を提供できるよう、仕入れを工夫するしかないと考えています。 キテネ食品館 中塚誠社長 「例えばうちがよくやる賞味期限が短かったものとか、ちょっと問屋で在庫が多くなったものとか安く仕入れられるものを安く仕入れて、これだけ(仕入れ値が)高いと、本当にそういったものを、どういうふうに探していくか。だからもう我慢してでもやっぱりキテネに行ったら『本当に安く買い物できてよかったわ』と言ってもらえるような1年にしていきたい。そうしないといけないという使命感も持って、仕事に臨んでいきたい」 ■主な食品の値上げ(今年4月まで) 堀内大輝キャスター 「これから4月までの値上げ予定の食品です。 1月はパン1227品目、2月は菓子296品目、2~3月は加工食品(冷凍食品、缶詰など)1864品目、4月は酒類・飲料(ビール・チューハイなど)1178品目となっています」 「パックごはんについては、従来は価格変動はなく、単身者や高齢世帯に人気でしたが、米不足をきっかけに、年末から1月に値上げが続いています」
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