<センバツ2022・ともに咲く>選手紹介/16 広島商・田丸優斗外野手/広陵・松田啓杜捕手 /広島
◇広角打ち分け、安打量産 広島商 田丸優斗(たまる・ゆうと)外野手(2年) 秋は1番打者でチーム最多の17安打を放った左打ちのリードオフマン。左右どちらにも運ぶ柔らかな打撃が持ち味だ。「バットがよく振れた」という県大会2回戦は、5安打を固め打ちする離れ業をやってのけた。 ただ、打ったのは全て単打で課題も感じた。外野の間を抜く打球を打てるよう、この冬は、おにぎりなどの補食を増やしパワーを付けている。 広陵の中川将心(まさむね)選手は呉市立川尻中の同級生でチームメートだった。帰省時には近況を報告しあう仲であり、「負けたくない」とも思う良きライバルでもある。 ◇窮地で光る、攻めの配球 広陵 松田啓杜(まつだ・けいと)捕手(2年) ピンチの場面こそ攻めの配球を心掛ける。自信を持って勝負させようと、得意球をどんどん投げさせる強気のリードは投手陣の信頼を得る。 秋は主に代打で出場した。県大会準々決勝・盈進戦は九回に同点に追いついた直後に打席へ。拳で胸をたたいて励ますベンチの中井哲之監督を見た瞬間「打てると思った」。期待に応えて二塁打を放ち、決勝のホームを踏んだ。 中学時代のチームの監督は、2003年センバツを制した広陵のメンバー。「人生が変わる。鍛えられてこい」と背中を押され入学した。