「払えないから頼っているのに…」高額療養費制度の自己負担額引き上げ検討へ 現役世代の保険料軽減も 専門家「医療保険制度の財政健全化につながる」
高額療養費は高齢者が多くを占める
SPキャスターパックン: そもそも2015年から8年間で物価は8%近く、平均の世帯収入が16%近く上がってるんです。それに合わせての調整だというんですが、負担額が増える側、払う側は大変なのは間違いないですね。 青井実キャスター: この制度の見直しですが、やはり必要なんでしょうか。 社会保険労務士・渋田貴正さん: 日本全体の問題として、少子高齢化という問題があります。高額療養費の対象の方は、どういう世代が多いか考えた時、大きな部分を占めているのは高齢者の方々だと思います。高齢者の自己負担限度額を収入に応じて引き上げることを今やっておけば、将来的な医療保険制度の財政健全化につながると思います。 青井キャスター: 審議会に出席した委員からは「一律の引き上げによる低所得者への過度な負担にならないよう、引き上げ幅の設定には留意する必要がある」などの意見が出ました。厚労省は、年内に具体的な対応を決めたい考えです。 (「イット!」12月5日放送より)
イット!