町田の絶体絶命ピンチ防いだ昌子源「左で打たせなかったら…」京都FWエリアスのクセ見抜き全力疾走スライディング
[11.30 J1第37節 町田 1-0 京都 Gスタ] 絶体絶命のピンチを防いだ。FC町田ゼルビアは前半アディショナルタイムにカウンターを許す。FWラファエル・エリアスに自陣PA内に入られるが、猛ダッシュで追いついて阻んだのはDF昌子源だった。「危ないと思った瞬間は何気に速いので(笑)」と試合後に振り返った。 【動画】アウェー中国戦の裏で起きていた珍事…日本代表FWがSNS上の声に反応「わざと」 引き分け以下だと優勝の可能性が消滅。さらに、3位・町田はACLE出場を懸けた戦いで、4位5位から追走されていた。昌子も指摘するように、序盤は硬さが目立った。前半はチャンスを作りながらも拮抗した展開が続いた。 前半アディショナルタイム10分過ぎ、カウンターを狙う京都サンガF.C.に隙を突かれた。突破力を誇るエリアスに長い距離を走られ、守備陣の裏を抜かれた。PA左でシュートモーションに入られたが、全速力で自陣に戻った昌子がスライディングタックルで阻んだ。 「(エリアスは)ええ選手」。そう語る昌子だが、だからこそ強力FWの癖を見抜いていた。「左で打たせなかったらなんとかなるかなと」。切り返しでかわされるリスクもありながら、スライディングタックルでまず左足シュートを打たせなかった。「左足の形を持っているので。左足と頭しか点を取っていない。相手に読まれようが左というところがあると思ったので」とピンポイントで相手の武器を封印した。 ピンチをしのいだ町田は後半22分にMF相馬勇紀がオウンゴールを誘発し、2連勝で優勝に望みをつないだ。12月8日の最終節は敵地で5位・鹿島アントラーズと対戦する。今節の勝利で勝ち点4差となり、昌子はACLE出場を懸けた戦いにならないことにまず安堵。「鹿島と何かを懸けてカシマスタジアムで戦えば間違いなく強い。それじゃなくても強いけど。それも避けたいと個人的には思っていた」。鹿島は今季ホーム戦無敗。古巣だからこそ知るその強さを強調していた。 セレモニーでは選手を代表してスピーチをした。「堂々とユニフォームを着て振る舞ってくれる姿が、どれだけ僕らに勇気を与えたか」と感謝。「(鹿島の)アウェー戦に多く来てくれると信じて、その人らと勝って喜ぶ。結果は後からついてくる」。優勝は首位・ヴィッセル神戸と3位・サンフレッチェ広島の結果にも左右される。まずは鹿島との一戦を制し、吉報を待つつもりだ。
【関連記事】
- 「あんなに感情的になるとは」“敵地”サポーターの振る舞いに涙止まらず…京都MF平戸太貴が語る古巣・町田への思い
- 引き分け以下なら終戦も…町田J1初優勝に望みつなぐOG誘発、相馬勇紀「決め手だった」緩急つけた巧みボールタッチ
- J1優勝争いはし烈な“最終節三つ巴”へ…Jリーグの盛り上がりに期待する町田・黒田監督「みんなが魅了される瞬間が来る」
- 町田がJ1初優勝に望みつなぐ2連勝! 首位と勝ち点3差の暫定2位浮上! 相馬ドリブルからOG誘発で京都撃破…敵地での最終節へ
- A・ロペスの連続得点王近づく横浜FM、終盤の天野&ヤン逆転連弾で公式戦5連勝!! 湘南は若きWエースFW鈴木&福田が揃って二桁ゴール達成もホーム最終戦飾れず