早田ひな、最強女王・孫穎莎の牙城を崩せずストレート完敗。左手首に黒いテーピング「コンディション100%ではなかった」と悔しさ滲ませ涙も【パリ五輪】
最強女王の牙城を崩せなかった。 現地8月2日、パリ五輪の卓球女子シングルス準決勝が行なわれ、早田ひな(世界ランク5位)が同ランク1位の孫穎莎(中国)と対戦した。過去、15戦全敗の相手を苦しめる場面もあったが、ゲームポイント0対4(6-11、8-11、8-11、2-11)のストレート負けを喫し、日本人初のシングルス決勝進出はならず。悲願の金メダルは叶わなかった。 【画像】日本女子卓球のエース! 可憐にして豪快な早田ひなの厳選ショットをお届け! 前日はフルゲームの死闘を制し、ベスト4に駒を進めた早田。しかし、ここまで激闘の代償なのだろうか、左手首付近に黒いテーピングを巻いて入場した。 第1ゲームは相手の力強いフォアドライブにうまく対応した早田。フォアサイドでさばく場面もあったが、世界女王は慌てず得点を重ねて、11-6で押し切った。 第2ゲームも、世界女王の強さは健在。ネットギリギリから鋭い回転でポイントを奪うなど、うまさが光る。一方の早田も緩急をつけたドライブ、相手レシーブから果敢に攻める強気の姿勢で食らい付くが、このゲームも絶対女王が連取する。 なかなか攻略の糸口が掴めない早田。5-7になったところでタイムアウトを要求し、いったん落ち着くと、2連続ポイントで同点にする。しかし、そう簡単に流れを渡さない孫穎莎がすぐに逆転。3ゲーム連取する圧倒的な力で、全日本女王を追い詰める。 もう1セットも落とせない早田。必死に攻めるも、最強女王は冷静に残酷なまでに得点を積み重ねる。最後は女王のドライブを返せず完敗。1ゲームも奪えず無念の表情を浮かべ、早田は目から涙がこぼれた。 試合後、早田は「コンディションが100%ではなかった」と明かし、目には少し涙を浮かべていた。「限界を感じたけど、最後までプレーすることができた。今日のために(東京五輪から)3年間頑張ってきた。通用した部分もあるけど、自分のプレーを100%発揮できなかったのが、今までサポートしてくれた方々に申し訳なかった。後悔しないように頑張りたい」と話し、なんとか気持ちを切り替えて次戦を見据えた。 早田は3位決定戦(8月3日)に回り、銅メダルを懸けて韓国のシン・ユビンと対戦する。 構成●THE DIGEST編集部
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