松井愛莉が500%全力で臨んだ「白暮のクロニクル」。独特の世界観を表現するための本気
内面的には、撮影を追うごとに日に日にあかりが出来上がっていったと思います。共演者さんたちと共にあかりとしてカメラの前に立つことで完成していったのかな。 ――魁とあかりの凸凹コンビが見どころのひとつ。どんな関係性だった? 魁は70年間生きているなかで、差別を受けたりといろいろな目に遭ってきたので、その後に出会ったあかりに対しても最初は心を閉ざしているんです。でも、あかりの持ち前の明るさだったり物怖じしない性格が、そんな彼とうまくハマって、そこから生まれた唯一無二のバディ感を出せたんじゃないかな。デコボコなんだけど、歯車が絶妙に合っていくというか。心を閉ざす魁にあかりが諦めずに食らいついていくから、魁がちょっとずつ変わっていくーーその過程もご覧いただけると思います。次第に2人が同じ方向を向いて、同じものを追い詰めていく、その戦友のような関係に注目してください! ――バディ相手でもある神山さんとは、現場で打ち解けられた? 結構言い合うシーンが多いんですが、お芝居では最初からぽんぽん掛け合いできていたと思います! 神山さんはポジティブオーラをまとった自信に満ち溢れた方です。現場では、気遣って話しかけてくださって。神山さんとちゃんと話せるようになったのは撮影の中盤くらいからでしたね。 ――愛莉は自分から行くより相手に来てもらった方がいいタイプだから、どちらかというと魁の方に似ているのかも? それはそうかも! …でも、魁ほどひねくれていないはず!(笑)。
――ハリウッド映画で使うようなカメラで撮影したと聞きました。映像はどんな感じに仕上がっている? すごいレンズを使っているんですよね。何ていうんだろう…冷たい質感で映るんです。明暗を細かく拾えるので、すべてが繊細に映っていて、私はその映像をモニターで観るだけでテンションが上がってしまいました! カメラだけでなく、照明や小道具にもすごくこだわって作ってるんです。すべてにおいて100%のクオリティで作られていました。 ――愛莉自身のクオリティは何%? 500%! 負けないように置いていかれないように、毎日必死に食らいついていました(笑)。 ――特に注目してほしいシーンは? うーん、難しいな…。現場ではもちろん、物語も目まぐるしく事が動いていくので一番っていうのは決められないですね。強いてあげるなら、やはり魁とあかりのクスッと笑える掛け合いと、皆さんが頑張っていたアクションシーン。あと、伊藤歩さんが演じる按察使薫子さんは本当に癒やしでした! 薫子さんは素晴らしく可愛かったです♡ ――この作品を一言で表すなら? 私があかりを演じるうえで重要視したのは、人を思いやる心を持つこと。この作品のジャンルはミステリーなのですが、人間ドラマでもあると思っていて。人を思いやることによって、考え方や軸が違う人にもその想いが伝わって、また新たな何かが生まれる。人と人とが繋がっていく。一言では言い表せないくらい、壮大な物語です! ――放送・配信を楽しみにしている読者に一言! このドラマは1話30分なんですが、本当にいろんなことが目まぐるしく起きていきます。登場人物ひとりひとりのキャラも濃いので注目していただきつつ、このスピード感についてきてほしいです! 「白暮」の世界観にどっぷりと浸っていただけると思います。 ――最後にタイトルの「クロニクル」にかけて、愛莉の歴史に刻まれるような今年の目標を教えて! 身体を動かしつつ、体力をつけること! そのために最近朝イチで走っていて、だんだんと距離を伸ばしています。あと、身体の軸を鍛えて、身体を柔らかくしたいのでピラティスも始めたいなあと思っているところです。アクションのレッスンは引き続き通っているので、アクションで魅せる役を演じる日も近いかも(笑)? ――こちらの質問に対して、熟考しながら真剣に答えを探し、丁寧に言葉にする愛莉。作品について楽しそうに語る姿から、真っすぐに作品と向き合った時間の充実ぶりが伝わってきた。彼女が全力で挑んだ話題作を観られるのは、いよいよ3月1日から。どうぞお楽しみに!
連続ドラマW-30「白暮のクロニクル」
出演/神山智洋 松井愛莉 ほか 原作/ゆうきまさみ「白暮のクロニクル」(小学館「ビッグスピリッツコミックス」刊) 製作著作/WOWOW ※3月1日(金)よりWOWOWにて放送・配信中 SHOP LIST THE WALL SHOWROOM 03-5774-4001 TOKEN 03-3840-2505 PLUIE Tokyo 03-6450-5777 PHOTO=阿萬泰弘(PEACE MONKEY) STYLING=出口奈津子 HAIR & MAKE-UP=相場清志 TEXT=GINGER編集部
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