五輪壮行会に出席した（左から）金近簾、冨永啓生、河村勇輝、宮崎早織　宮澤夕貴、高田真希

　バスケットボール男子でパリ五輪代表候補のPG河村勇輝（23＝横浜BC）が、チームの目標であるベスト8に向けて闘志を燃やした。 　初の五輪出場を目指す河村は28日、都内で行われた壮行会に参加。世界ランキング26位の日本は、今月下旬に北海道で行われた同5位の豪州との強化試合を1敗1分けで終えた。トークショーで「もちろん勝ちたかったのが素直な気持ちだけど、この2試合で出た収穫は必ずパリ大会で生かされると思う。これから出た課題を毎日修正していって、チームとして成長していければいい」と手応えを口にした。 　同じトークショーに参加した女子代表で同じPGの宮崎早織（28＝ENEOS）は、河村の尊敬できる部分について「すごい遠い存在の人なので、全部じゃないですかね。判断力も、パスもシュートも全てすごい。トム（・ホーバス）さんに怒られても、次の日普通に大活躍できるのがすごいと思う。全てにおいてカッコいいし、見習うところばかりです」と絶賛した。 　これに、河村は「ちょっと恥ずかしいですね。トムさんの指導はすごく愛情のあるものばかりなので、トムさんからいただいた言葉を胸に成長し続けられればいい」と照れ隠し。東京五輪で女子を銀メダルに導いたホーバス監督は、現在は男子代表を指揮している。 　パリ五輪で1次リーグB組の日本は、初戦から昨年のW杯を制した世界ランク3位のドイツと対戦する。壮行会に集まったファンに向けて、河村は「俺たちのパリ五輪の目標はベスト8でタフな目標ではあるけど、皆さんの力を借りながら全力で戦っていきたい。ショック・ザ・ワールド、世界中を驚かせるような結果を出せればいい」と意気込んだ。