宮崎駿監督に「ドノスティア賞」 サンセバスチャン国際映画祭
【パリ共同】スペイン北部サンセバスチャンで22日、第71回サンセバスチャン国際映画祭が始まり、宮崎駿監督に生涯功労賞に当たる「ドノスティア賞」が授与された。同映画祭で最も栄えある賞で、名監督や名優に贈られる。映画祭は30日まで。 授賞式に宮崎監督は出席しなかったが、会場では監督のビデオメッセージが大きなスクリーンに映し出された。「名誉ある賞をありがとうございます。映画を楽しんでもらえたらうれしく思う」と話すと、大きな拍手が湧いた。 映画祭関係者は宮崎監督を「並外れた想像力を持つ知的な人物だ」とたたえた。 映画祭では、宮崎監督の10年ぶりとなる長編アニメ映画「君たちはどう生きるか」がオープニング上映された。欧州でのプレミア上映となった。 ドノスティア賞は2018年、是枝裕和監督がアジア人として初めて受賞した。 サンセバスチャン国際映画祭は、欧州ではカンヌ、ベネチア、ベルリンの三大映画祭に次ぐ水準の知名度を持つ。