【居心地のいいラウンジチェア】ひとり時間に充足感もたらす“元祖バタフライチェア”
たった一脚でも、住まいを洗練の空間へと昇華させてくれる「名作」と呼ばれる美しき椅子。今回は読書に映画鑑賞と、ひとり時間に充足感もたらすラウンジチェアの名作を厳選紹介 【写真】居心地のいいラウンジチェア5選
コルビュジエに師事した3名のデザイナーが生んだ “バタフライチェア”こと「BKFチェア」
現在ではリモデル版も多く見かける“バタフライチェア”。その元祖が、1938年に誕生したこちらの「BKFチェア」。ル・コルビュジエの下で働いていたアルゼンチンのデザイナー3名(アントニオ・ボネット、フアン・クルチャン、ホルヘ・フェラーリ=ハードイ)によってデザインされたもので、布だけで構成されたシートは、ハンモックのように体が浮遊するような快適さをもたらし、多くの芸術家たちを魅了。1941年にはMoMA(ニューヨーク近代美術館)に収蔵されただけでなく、ミッドセンチュリー期に入ると、特に若者たちから絶大な支持を得た。 その後流行がひと段落し、一時は生産終了となったが、2005年、スウェーデンのインテリアブランド、CUERO社によって復刻。シートはもともとのキャンバス地からイタリアの上質なレザー仕様に変更され、よりなめらかに体を支えてくれる。カラーはブラウン、ブラック、ナチュラルの3種。
「BKFチェア」¥169,400~/CUERO(メトロクス) メトロクス TEL. 03-5777-5866 BY EMI ARITA