ヒズボラの通信機器爆発、ネタニヤフ首相がイスラエルの関与認める…「軍反対にかかわらず実行」
【エルサレム=福島利之】レバノンを拠点とするイスラム教シーア派組織ヒズボラの通信機器や無線機を狙った9月の爆発事件を巡り、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は10日、自国の関与を認めた。発生直後からイスラエルの関与が疑われていたが、公式に認めたのは初めて。
民放「チャンネル12」などが一斉に報じた内容によると、ネタニヤフ氏は10日の閣議で通信機器などを使った作戦を認めた。ネタニヤフ氏は「この作戦と(ヒズボラの前指導者ハッサン・)ナスララ師の殺害は軍幹部の反対にかかわらず実行した」と述べたという。
9月17、18日に発生した爆発では、ヒズボラの戦闘員ら約40人が死亡し、約3000人が負傷した。諜報(ちょうほう)機関モサドが通信機器などの供給過程で爆発物を仕込んだとみられている。