【京王閣競輪 F1ナイター 2日目】武藤龍生が飛び付きしのぎ快勝「4車で負けられない、次につながる」
京王閣F1ナイターは2日目が行われ、S級準決勝10Rは武藤龍生(33=埼玉・98期)が簗田一輝の飛び付きをしのいで番手差しで快勝。格上の走りで人気に応えた。 2分戦の攻防でイン粘りがあるのは想定内だった。 「(中島は)競られるのが嫌だなという感じだったが、僕は(簗田が)来ると思っていた。来られたら“自分は頑張るからペースで駆けて”と伝えていた」と作戦会議の内容を明かした。 外並走でも余裕たっぷりに踏み出し勝負で決着をつけると、車間を空けてアシスト。ラストは逃げた中島を2着に残して追い込む満点のレース内容だ。 「(中島)詩音が気を使って4コーナーの下りで行ってくれて自分に有利でしたね。簗田君が3番手にいたが脚を使っていたので来られないだろうなと。あとは前を残す感じ」と完璧な番手さばきを振り返った。 前走のG1高松宮記念杯では未勝利に終わったが、心技体ともに不安なし。 「新しいフレームがなじんできた。初日はセッティングを試したが感覚的に違ったので元に戻した」と自転車との一体感もある。 「今日はライン4車だったので自分が負けられないと思っていた。次につながりそうです」。責任感の強さは人一倍。関東を代表する追い込みとして確実にステップアップしている。