照明の調整など開幕に向けて準備が進む「古代エジプト美術館展」の会場=7月18日、福井県福井市の県立美術館

　3千年に及ぶ巨大文明の神秘と美に迫る「古代エジプト美術館展」（県立美術館、福井新聞社、福井テレビでつくる実行委員会主催）が7月20日、福井県福井市の同館で開幕する。会場では、ピラミッド内部をイメージした展示の設営が大詰め。当時の死生観を映すミイラマスクや王の権威を示すレリーフ、華やかな装飾品の数々が来場者を迎える。 　「古代エジプト美術館　渋谷」（東京）のコレクション展。紀元前3千年ごろの初期王朝時代から紀元前30年ごろに滅んだプトレマイオス朝までの遺物約200点を披露する。 　展示は黄金のピラミッドの模型を入り口に、遺跡で宝物を探索するように進んでいく。神々を描いた厨子（ずし）やレリーフ、巨大な柱の基部が光の中に浮かび上がる。色鮮やかな首飾り、作りが精妙な小像群も目を引く。西村直樹副館長は「紀元前にタイムトリップした気分で、古代エジプトを体験してほしい」と話していた。 　会期は9月1日まで。一般1500円（前売り1200円）、高校生千円、小中学生700円。障害者と介助者は半額、未就学児は無料。県立美術館=電話0776（25）0452。