国内初「国家遺産訪問の年」地域に選ばれた済州…神々の島、遺産の宝庫(2)
▲青い魚の伝説-ストーリーツアー2.魚のヨンチョニと旅する洞窟探険 2つ目のツアーは180万年前に形成された済州島の洞窟を舞台としている。物語の主人公である正体不明の魚・ヨンチョニは自分が何者かを探すために済州の万丈窟(マンジャングル)、金寧窟(キムニョングル)、城山日出峯(ソンサンイルチュルボン)、山房山(サンバンサン)、龍頭(ヨンドゥ)海岸を探険する。ヨンチョニの探険からインスピレーションを受けて構成された2つ目のストーリーツアーは1泊2日コースと当日コースで構成されている。国連教育科学文化機関(ユネスコ)が認証した自然科学分野3冠の済州の地質トレッキングコースをそのまま歩くよりも、ストーリーツアーに沿って歩けば、青い魚から龍になってしまったヨンチョニが本当に済州島を探険しているのではと想像が広がっていくことだろう。 ▲済州の歴史的、学術的、芸術的価値を探す旅行-ストーリーツアー3.済州の時間の中へヘリテージラン&ストーリーツアー4.宝物を探して旅するトレジャーハンター 済州島大静邑(テジョンウプ)一帯は日帝強占期、済州四・三事件など苦難と悲しみの歴史をそのまま残す近代文化遺産の現場だ。3つ目のストーリーツアーであるヘリテージランコースは済州の美しい自然をそのまま感じることができる海岸道路に沿って走り、済州の歴史的時間を経験する特別なランニングで、南済州強兵台教会、アルトゥル飛行場、ソッサルオルム、環太平洋小公園などを経由する近現代ダークツアーコースと環太平洋小公園松岳山(ソンアクサン)、沙渓(サゲ)海岸を走る済州自然景観コースに分かれる。 最後のトレジャーハンターコースは済州の過去と現在が共存する原都心で済州の文化遺産を手軽に楽しく経験できるコースだ。宝物に指定された観徳亭(クァンドクジョン)からスタートし、五賢壇(オヒョンダン)を経由して韓半島で最古の遺跡として知られる三姓穴(サンソンヒョル)に至る。三姓穴は耽羅(タンラ)王国発展の根幹となった三神人の物語が伝えられているが、今から約4300年前、済州島の開闢始祖である3人の神人、済州島の高、梁、夫氏の始祖が生い茂る木の中にあった3つの穴から吹き出してきたという物語のことだ。三姓穴と済州自然史博物館を経由すると、次のコースである東門(トンムン)市場に至る。東門市場は済州島で最も規模が大きく長い歴史を持つ常設在来市場で、数多くの見どころやグルメで、観光客はもちろん多くの道民も足繁く通うところだ。山地川(サンチチョン)の北水口(ポクスグ)広場は昔からある小さな本屋、色とりどりのカフェや飲食店が至る所にあり、芸術家の作品を見ることができるギャラリーもある。最後の終着地は朝鮮時代の女商人として有名な金万徳(キム・マンドク)の記念館だ。彼女は済州島に大飢饉が襲った時、全財産をなげうって陸地から買ってきた米をすべて寄付して民を救った医女と呼ばれた。 済州特別自治道は2025年済州国家遺産訪問の年をさらに有意義なものに、そして楽しめるように、さまざまなイベントを企画中だ。そのうちの一つが「女神に聞け」をリアルに楽しめることができるアプリだ。 「神々が消えた」(仮題)アプリは「女神に聞け」ストーリーツアー場所を訪問する観光客が目で見るだけの単純な経験をこえて、済州の遺産に深く没頭できるように各場所が持つ物語を紹介し、ゲームとミッションを遂行して国家遺産を楽しめるように企画している。地上に降りてくる鍵を失くした神々が再び済州島に戻れるように鍵を探すためのミッションやイベントを進めていけば、まるで自分が「神々が消えた」物語に登場する主人公になったような気持ちになるだろう。年内にアプリの開発を終わらせて来年からは済州を訪ねる多くの観光客がアプリを通じて済州の遺産を探険して楽しめるように準備している。 2025年に企画されたイベントは今後jejuheritage.krとvisitjeju.neを通じて確認することができる。大韓民国の代表観光地である済州島の持つ国家遺産の多くの物語と文化的価値を通じて新しい済州を経験してほしい。