【フィギュア】全日本4連覇かかる坂本花織、GPファイナル後の胃腸炎明かす「0からもう1回」
フィギュアスケートの全日本選手権(20日開幕、大阪・東和薬品RACTABドーム)で4連覇がかかる女子の坂本花織(24=シスメックス)が胃腸炎を患っていたことを明かした。3位だったグランプリ(GP)ファイナルが行われたフランスから帰国した10日に発症し、「完全にダウンしてしまった」と振り返った。 翌11日の午前中まで苦しみ、同午後から練習に復帰したが、「ほんとにもう筋力とかが完全に落ちた状態から、0からもう1回リスタートっていう感じだった」と、症状回復までの期間は短かったが、影響は大きかった。 ただ、その苦境を「逆に疲れを残さずに、しっかりいま必要なところを鍛えられた」と捉える。再開直後こそ「全然踏ん張れずに、大丈夫かな」という不安はあったが、日に日に調子も上向いた。「鍛えている所もちゃんと動きだした」と調整を進めてきた。 史上9人目の4連覇へは「狙ってはいるんですけど、何て言えばいいのかな」と言葉を探した。2連覇がかかったファイナルでの反省がある。「初優勝を目指してすごく勝ち気で挑んで達成できた。その強気でいくのが今回はちょっと足らなかったかな」と分析する。全日本選手権で悔いを生かしたい。「やっぱ勝ち気で。人に勝つよりも自分に勝つ気持ちでいきたい」と見定めた。 ◆4連覇 坂本が達成すれば9人目。14~17年の宮原知子以来。最多は渡部絵美と伊藤みどりの8連覇。浅田真央は06~09年の4連覇を含めて計6度V。