「飛距離が落ちた→スペックダウンしよう」は危険です! 冬に「やさしいクラブ」へのチェンジがダメな理由とは?
スペックダウンはまずシャフトのフレックスから
そういったリスクを避けるためにも、秋から冬の誰もが飛距離が落ちる季節にスペックダウンに踏み切るのはオススメしないと小倉店長はいいます。 「冬の間だけ使うロースペッククラブを別途用意するというなら別ですが、メインで使うエースクラブのスペックは、夏のいい季節での飛距離を基準に考えたほうがいいと思います。スペックダウンは、夏になっても明らかに去年の夏よりも飛距離が落ちているという場合に考えるべきでしょう」(小倉店長) とはいえ、いつまでも若いときのスペックのままゴルフができるわけではないので、どこかでスペックを見直す必要は出てきます。 その際は、むやみにクラブを軽くせず、シャフトのフレックスを落とすところから始めてほしいと小倉店長。 いままで50グラム台のSを使っていたのなら、同じ重量帯のSRやRにする。一般的に同じ重量帯のモデルでも、フレックスが落ちると重量も数グラム軽くなっていますし、やわらかくすることでシャフトのしなりを感じられ、タイミングが取りやすくなってラクに振れると感じやすいのです。重量を軽くするのは、それでもつらくなってきた後でいいのです。 「アイアンの場合も同様で、選択肢があるのであれば、シャフトを軽くするよりもまず少し軟らかいものにすることが優先です。軽くする場合も、まずは10グラム程度とほんの少しにしてください。アイアンのスペックダウンの目安は、上がり3ホールでのダフリが増えてきたとき。疲れたときに振りにくさを感じるとそういうミスが増えますので、注意してみてください」
鈴木康介