石川遼、逆転での賞金王へ 自力ではないからこそ雑念なくプレーできる」/国内男子ゴルフ
国内男子ゴルフの今季ツアー最終戦「日本シリーズJT杯」は28日から4日間、東京・よみうりCC(7002ヤード、パー70)で開催される。27日はプロアマ戦が行われ、各選手が調整した。賞金王争いはランキングの上位6人までに可能性が残る大混戦。6位の石川遼(33)=CASIO=が2009年以来2度目となる賞金王に輝くためには、5年ぶり3度目の大会制覇が絶対条件となる。 チャンスがある限り、最後まで力を振り絞る。〝先頭集団〟の最後方から逆転での賞金王へ、石川が闘志を燃やした。 「楽しみにしている。調子はいい。自力ではないからこそ変な邪念、雑念が入ることなくプレーできる」 6位の石川は優勝が絶対条件で、さらに賞金ランクトップの平田憲聖が大会で単独2位より下の順位となることも必要だ。5位の木下稜介までは自力での逆転が可能。1人だけ条件は異なるが、その分、力まずに本番を迎えられそうだ。 過去2勝と相性のいい大会。高速グリーンを攻略すべく、この日は新しいパターを2本試した。「(何を使うかは)まだ分からない。先週使ったものかもしれないし、どれもいい感じなので」。前週の「カシオ・ワールドオープン」では約20年前の製品「ツーボールパター」を握り、好感触。今週も相棒選びに余念がない。 最終戦まで6人が賞金王の可能性を残すのは、日本ゴルフツアー機構(JGTO)が発足した1999年以降では最多だ。「先週の反省が大前提。準備したことをやり続けることがキーになる」と石川。前週はV争いを演じるも4位。流した悔し涙をうれし涙に変えてみせる。(石井文敏) ♠今季初優勝と大会2連覇がかかる蟬川泰果 「まずは(初日)いいスタートを切ることが目標」 ♠賞金ランク3位から3度目の賞金王を目指す今平周吾 「チャンスがあるので楽しみ。僕は差が近いわけでもないので、やりづらさはない。(平田と2位金谷は約289万円差で)僅差なので(難しさが)あるんじゃないですか」