J1初ゴール→殊勲同点弾…青森山田卒“柏木の後継者”が躍動 覚醒気配で「今後のスタメン候補」
元浦和のMF原口元気からも期待の“檄”「もっとできるだろ」
全体練習後に居残り練習をする武田の姿は日常でもある。先週と今週の前半に練習参加していた元浦和のMF原口元気とは居残りでのシュート練習をする姿もあった。原口は「気持ちはヒデ(武田)とかヨウタ(堀内陽太)と一緒の感覚で接することもできる。多少、上から『もっとできるだろ』なんて言うけど、それは上手くなって欲しいし、彼らからも向上心を感じる」と話していた。 武田も「一緒に自主トレをしてくれているノブさん(池田伸康コーチ)やサコさん(前迫雅人コーチ)、あとは堀内陽太とか佐藤瑶大君とか、終わってからも一緒にトレーニングしている仲間のおかげで、今は頑張れている」と感謝の言葉を残した。 前線に負傷者が多い中でカップ戦やリーグ戦でめぐってきたチャンスに自らの質を見せている武田について、ペア・マティアス・ヘグモ監督は「チームの中でも意欲的に向上心を持って成長している1人だと思う。攻撃面だけではなく球際の力強さも身についてきている。もちろん今後のスタメン候補に挙がってくる」と話した。 途中出場すれば、実績ある周囲の選手も武田にセットプレーのキッカーを任せる。そうした信頼も感じると話す22歳は、さらに存在感を大きくしていきそうな気配を見せている。
轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada