「氷河の水は冷たくて美味しい」 アイスランド岩肌を伝う清らかな小川
ダウンジャケットにニット帽、手袋……、いつもより膨らんだスーツケースを転がし成田へ。ヘルシンキ経由で北極圏に位置するアイスランドに向かった。国名からイメージしていた“氷の国”は想像を超えていた。
スキャゥルファンディ湾を望む見晴らしのいい岬に着いた。断崖絶壁がつづく海岸線にはウミネコが舞っている。溶岩が浸食され背丈の低い植物がようやく生えている岩肌なのだが、海に向かって流れる小川がなんとも綺麗だった。 アイスランドは火山活動に起因する地熱エネルギーだけでなく、水資源にも恵まれている。島を取り巻く海流の影響で、位置する緯度のわりに比較的温暖な気候。そのため、山脈や氷河が解けたきれいで豊富な水が流れ出ている。その水源の水はそのまま飲んでもまったく安全。実際に飲んでみたが冷たくて確かに美味しい。 海外ではペットボトルの水を飲むことが身についている。当然、ホテルの部屋には飲用のボトルが必ず用意されているが、アイスランドでは置いていないホテルも多かった。 (2017年4月撮影・文:倉谷清文) ※この記事はTHE PAGEの写真家・倉谷清文さんの「フォト・ジャーナル<息づく大地:ホットなアイスランド>-倉谷清文第5回」の一部を抜粋しました。