4連覇王手の帝京大、粘り強い防御で明大撃破 ラグビー大学選手権
ラグビーの全国大学選手権は2日、国立競技場で準決勝が行われ、帝京大が34-26で明大を下し、決勝進出を決めた。 ◇ 前回大会決勝と同一カードとなった準決勝で、帝京大が再び明大を下し、4連覇に王手をかけた。相馬監督は「最後の試合に向け、最高の1週間を過ごせるところまでキャプテンが連れてきてくれた。いい準備をしたい」と表情を緩めた。 前半7分、SO本橋尭のトライで先制した後、鍛え上げてきた防御が威力を発揮した。明大に自陣深くまで押し込まれる場面が続いたが、粘り強いタックルでトライを許さず、相手を体力面でも精神面でも消耗させた。「接点で勝っていたので、自陣でディフェンスしていても不安はなく、スコアされそうな雰囲気はなかった」とフランカー青木主将。その後に外から攻め込まれて2トライを許し、2点差に迫られて前半を終えたが、後半8分までに2トライを重ねて一気に突き放した。 後半は防御を修正し、外からの攻撃にもきっちり対応。32分のPGで22点差に広げ、勝利を確実にした。チームには防御の際に「2フィート」と声をかけ、オフサイドにならないように2歩下がって当たりにいく意識が浸透しており、ロック本橋拓は「一人一人が決勝に行くために体を張れた」としてやったり。関東対抗戦で敗れた早大との決勝へ、上げ潮ムードで突き進む。(奥村信哉)