「日本のアイスコーヒーで人生が変わった」イタリア人マッシ流、スタバの絶品アレンジ
イタリアにいた頃はスタバがまだなかったから、僕にとってのアイスコーヒーは日本のスタバである。 ドリップコーヒー、コールドブリュー、アメリカーノ、アイスカフェラテなど。日本ではなぜこんなにアイスコーヒーが進化しているんだろう? 日本といえばコーヒーのイメージがないのになぁと思いきや……調べたらまさかの現実が現れてきたのである。
アイスコーヒーもまた日本発祥のもの
アイスコーヒーはなんと……日本発祥だそうだ! 明治時代にコーヒーを冷やして飲み出したよう。冷蔵庫のない当時、コーヒーをガラス瓶に詰めて、井戸水に浸して冷やしていた。今はコーヒーを冷やして飲もう! なんて当たり前のことだけど、当時この発想を思いつくなんて、さすが日本人だと思う。 一方、コーヒーに氷を入れるのも、なかなか素晴らしい発想だと思わない? でも、当時はそうしなかったもうひとつの理由がある。氷ではなく、ビンにコーヒーを入れて、井戸水や氷につけて冷やす理由は、氷の影響でコーヒーが薄まるのを避けるためだったといわれているんだ。冷たいコーヒーの爽快感は、人々の生活に瞬く間に浸透して、大正時代には喫茶店のメニューに「冷やしコーヒー」が広がり始めたってわけだ。
とはいえ、やっぱり僕はアイスコーヒーには氷を入れてほしい。アイスコーヒーを頼んで氷が溶けているうちに、コーヒーの苦味が少しずつ薄くなるのではなく、優しい味に変わるからだ。暑いから頼むのではなく、目を閉じながら冷たい氷とコーヒーの苦味の隙間に隠れている涼しい夏を楽しめる。 コーヒーは一瞬の飲みものというより、時間が経てば経つほど進化を感じて、コーヒー豆は植物という生き物であることを再意識できる。忘れないでほしいのは、渡されたコーヒーは世界一の飲み物になるということ! 同じコーヒー豆で作られたといっても、その瞬間によって個性が変わるんだ。 ここからは特別に、読者の皆さんに僕の頭の中にある「アレンジワールド」へ案内しようと思う。日本発祥のアイスコーヒーとイタリアに欠かせないエスプレッソをより楽しめるアレンジを考えみた! ちなみに、2つ目のアレンジは「騙されている」と思うかもしれないけど、もし勇気を出して試してくれれば「なんだこれ、最高だ!」になると思うよ?