9件の火災関与か 元消防団員を非現住建造物等放火などの疑いで逮捕
茨城県警稲敷署は、稲敷市内の空き家や森林9件に放火したとして元市消防団員で同市高田の型枠大工鈴木彬容疑者(42)を非現住建造物等放火や森林法違反の容疑で送検したと11日発表した。「ストレス発散のためだった」と、容疑を認めているという。 署によると、鈴木容疑者は、市消防団員だった2023年1月から今年8月にかけ、市内で起きた空き家火災2件に関わり、木造2階建ての住宅や平屋の倉庫など計3棟を全焼させたほか、市内の民有地の森林火災7件で草木に火を放ち、計4700平方メートルを焼損させた疑いがある。 県警は今年9月、器物損壊容疑で鈴木容疑者を逮捕。その後、放火への関与を認めたため、再逮捕するなどして余罪を調べていた。 市危機管理課によると、鈴木容疑者は2010年4月に市消防団に入団。消防分団の副分団長を務めたこともあった。非常勤の特別職公務員にあたるため、事件を受け、市は今年11月に鈴木容疑者を懲戒免職にした。(古庄暢)
朝日新聞社